(仮訳)北米東部産の地衣類の新種、Ionaspis alba
Lutzoni, FM. 1994. Ionaspis alba (Ascomycotina, Hymeneliaceae), a New Lichen Species from Eastern North America. The Bryologist. Available at: http://www.jstor.org/stable/3243904 [Accessed November 6, 2024] 【R3-12227】2024/11/6投稿

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3行まとめ

カナダおよび米国において珪質岩に発生した地衣の一種を検討し、Ionaspis albaとして新種記載した。
本種は北米東部の温帯域の乾燥した環境に限って分布する点で、極地や高山帯にも分布し、日向の水辺に発生する近縁種と異なっていた。
また、地衣体がオリーブ灰色~帯褐灰色、子器盤が類白色~淡い帯褐色、子実下層が薄く、粉子が短いことなどで特徴づけられた。
Canada, Quebec, L’Islet Co., Saint-Aubert

(新種)

Ionaspis alba Lutzoni
語源…白色の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Hymenelia lacustris
北米に分布する
岩上生地衣である
形態形質を共有している
本種と異なり日陰ではなく日向の水辺に生じる
本種と異なり地衣体が淡オリーブ灰色~暗オリーブ灰色で時にほぼ黒色であり、稀に帯褐灰色なのではなくさび褐色
本種と異なり地衣体表面がしばしば僅かに光沢を有するのではなく艶消し状
本種と異なり子器盤が典型的には淡灰色なのではなく橙褐色
本種より子嚢胞子が顕著に長い
Ionaspis odora
本種と異なり日陰ではなく日向の水辺に生じる
本種と異なり地衣体表面がしばしば僅かに光沢を有するのではなく艶消し状
本種より子器の密度が高い
本種と異なり子実層がKOH陰性でない
本種より子実下層が厚い
本種より子嚢胞子の幅が顕著に広い
本種と異なり側糸が直線状で頂部が幅広いのではなく波打ち頂部から基部まで一定の幅である
本種より粉子が顕著に長い
本種と異なり共生藻がトレボウキシア型でない