2015年7月7日 (仮訳)北米東部、アパラチア山脈産の広範に分布する新種の地衣、Japewiella dollypartoniana Allen, JL. & Lendemer, JC., 2015. Japewiella dollypartoniana, a New Widespread Lichen in the Appalachian Mountains of Eastern North America. Castanea. Available at: http://www.castaneajournal.org/doi/abs/10.2179/14-036 [Accessed July 7, 2015]. 【R3-01987】2015/07/07投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国東部において、アパラチア山脈を中心に広範な地域に分布する地衣の一種を検討し、Japewiella dollypartonianaとして新種記載した。 本種は粉芽を形成し、地衣成分としてノルスチクチン酸を含むことなどで特徴づけられた。 本種はノルスチクチン酸を含む不稔の痂状地衣の普通種として知られ、以前から未同定種として記録されてきたが、属レベルの位置づけが不明であった。 USA, North Carolina: Graham County, Nantahala National Forest, Joyce Kilmer-Slickrock Wilderness, vicinity of the summit of Hangover Mountain (新種) Japewiella dollypartoniana J.L. Allen & Lendemer 語源…カントリー・ミュージックの歌手、Dolly Parton氏に献名 【よく似た種との区別】 Japewia subaurifera 粉芽を形成する 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が狭い長楕円形ではなく広楕円形 本種と異なり地衣体がK+黄色で赤変するのではなくK陰性 本種と異なり地衣体がP+黄色ではなくP陰性 本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含まない Japewia tornoënsis 子器の形態が類似している 本種と異なり果殻がよく発達するという特徴を欠く 本種と異なり粉芽を形成しない 本種と異なり子嚢胞子が厚いゼラチン質の鞘に覆われる Buellia griseovirens 同所的に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 地衣成分としてノルスチクチン酸を含む 本種と異なり地衣体が帯緑灰色~褐色ではなく白色 本種と異なり粉芽が褐色ではなく暗い青灰色~緑灰色 本種と異なり地衣成分としてアトラノリンを含む Mycoblastus caesius 同所的に分布する 地衣体の色が類似していることがある(通常より淡色の場合) 本種と異なり初生菌糸が暗い青黒色 本種と異なり地衣成分としてペルラトリン酸を含む 本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含まない