2020年10月25日 （仮訳）Cetraria islandicaの地衣生菌の新属新種Kukwaea pubescens、および狭義Cetraria属地衣に生じる地衣生菌類の検索表 Suija, A. et al., 2020. Kukwaea pubescens gen. et sp. nova (Helotiales, incertae sedis), a new lichenicolous fungus on Cetraria islandica, and a key to the lichenicolous fungi occurring on Cetraria s. str. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.459.1.4 [Accessed October 25, 2020] 【R3-07809】2020/10/25投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ ロシアにおいてCetraria islandicaに見出された地衣生菌の一種を検討し、新属新種Kukwaea pubescensとして記載した。 本種は子嚢果が褐色杯状で帯褐灰色の毛に囲まれ、子嚢がCalycina型、子嚢胞子が無色無隔壁であり、側糸が叉状分岐することもあることなどで特徴づけられた。 全世界の狭義Cetraria属地衣に生じる地衣生菌類の検索表を掲載した。 Russia, Leningrad Region, Boksitogorsk District, c. 3 km NE of Zhuravlyovo village, near Lake Prokovo （新種） Kukwaea pubescens Motiej. & Zhurb. 語源…（属名）ポーランドの地衣学者、Martin Kukwa氏に献名/（種小名）細軟毛状の（子嚢盤の性状から） 【よく似た種との区別】 Echinodiscus kozhevnikovii 同じCetraria islandicaを宿主とする 子嚢盤表面が毛状 本種と異なりCetraria laevigataが宿主として知られている 本種より子嚢盤のサイズが小さい 本種と異なり子嚢盤が暗灰色～帯黒色ではなく帯黄褐色 本種と異なり子嚢盤が帯褐灰色ではなく白色の毛で縁取られる 本種と異なり子実層が着色しない 本種と異なり子嚢先端に顕著な先端構造を欠く 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢の先端構造がK/I陽性ではなくK/I陰性 本種と異なり外被層が着色しない Hyphodiscus ucrainicus 地衣生菌である 子嚢盤表面が毛状 子嚢の先端構造がアミロイド 本種と異なりCetraria属ではなくCladonia属地衣などを宿主とする 本種と異なり外被層が多角菌糸組織ではなく交錯菌糸組織からなる