2018年8月2日 (仮訳)Laboulbenia slackensisおよび新種L. littoralis:生態的種分化の結果として生じた2つの同胞種 De Kesel, A. & Haelewaters, D. 2014. Laboulbenia slackensis and L. littoralis sp. nov. (Ascomycota, Laboulbeniales), two sibling species as a result of ecological speciation. Mycologia. Available at: https://doi.org/10.3852/13-348 [Accessed August 1, 2018]. 【R3-05360】2018/8/2投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ベルギーから、Cafius xantholomaを宿主とするLaboulbenia littoralisを新種記載した。 形態学的検討の結果、本種はオサムシを宿主とするL. slackensisの姉妹種と考えられた。 同一の生息環境を共有する宿主間で、異なる科をまたぐホストシフトが起こったという仮説を提唱した。 Belgium, West-Vlaanderen, Knokke-Heist, Zwin estuary (新種) Laboulbenia littoralis De Kesel & Haelew. 語源…海岸の 【よく似た種との区別】 Laboulbenia slackensis ヨーロッパに分布する 菌体の形態が類似している 菌体の長さに有意差がない 托の長さに有意差がない 本種と異なりアフリカ、日本における分布が知られている 本種と異なりCafius xantholomaではなくオサムシ科昆虫を宿主とする 本種と異なり菌体がほぼ一様に着色する 本種ほど菌体がしっかりとしていない 本種より子嚢殻のサイズが顕著に小さい 本種より子嚢殻の長さ/幅の比が大きい 本種より”paraphysopodium”のサイズが顕著に小さい 本種より托の上部の幅が顕著に狭い 本種と異なり托の細胞IIと細胞IIIの接合部が外側に屈曲するか背面がねじれるのではなく托が直立し背面が直線状または僅かに凹む 本種と異なり”paraphysopodium”が膨大し、細胞IVと同等あるいはそれより丈が高くなるという特徴を欠く 本種と異なり子嚢殻の柄細胞(細胞VI)が成熟時しばしば縦の方が横幅よりも大きい 本種と異なり付属糸が子嚢殻頂部を超えて伸びる Laboulbenia cafii 同じCafius属昆虫を宿主とする 形態的に類似している(誤同定されてきた) 本種と異なりベルギーにおける分布が知られていない 本種と異なりRemus sericeus、Phucobius属昆虫などを宿主とする 本種と異なり内側と外側の付属糸が顕著に分化しない Laboulbenia parriaudii 沿岸域に生息する 同じハネカクシ科昆虫を宿主とする 形態的に類似している(誤同定されてきた) 本種と異なりCafius xantholomaではなくBledius arenariusなどを宿主とする 本種と異なり子嚢殻頂部が顕著に非対称 本種と異なり前方および後方の唇が顕著に分化する 本種と異なり細胞IIIが顕著に膨大する 本種と異なり”andropodium”が暗褐色 本種と異なり”paraphysopodium”が暗褐色