2014年11月1日 (仮訳)ヤスデ類上のラブルベニア目菌類:Diplopodomyces属およびTroglomyces属 Santamaria, S., Enghoff, H. & Reboleira, ASPS., 2014. Laboulbeniales on millipedes: the genera Diplopodomyces and Troglomyces. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/106/5/1027.short [Accessed October 31, 2014]. 【R3-01241】2014/11/01投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ イタリアおよびスぺインの洞窟生ヤスデ類などを宿主とするラブルベニア目菌類を検討し、4新種を記載した。 両属の基準種を再検討し、記載文の改訂およびT. manfrediaeのネオタイプ指定を行った。 また、Diplopodomyces callipodosおよびTroglomyces manfrediaeをイタリア新産種として報告した。 Portugal, Sicó Gruta do Soprador do Carvalho (新種) Diplopodomyces lusitanipodos Santam., Enghoff et Reboleira 語源…Lusitanipus属の 【よく似た種との区別】 Diplopodomyces callipodos 本種と異なり菌体が細長くない 本種と付属枝の形態が異なる 本種と異なり成熟時の造精器の数が1ではなく2 Diplopodomyces veneris Lusitanipus alternansを宿主とする 同一宿主個体上に発生することがある 本種より菌体のサイズが大きい 本種と異なり造精器の数が1ではなく3-6 本種と異なり子嚢胞子頂部にトゲ状の名残を伴う Portugal, Outil-Cantanhede massif. Portunhos, Gruta d’el Rey (新種) Diplopodomyces veneris Santam., Enghoff et Reboleira 語源…性交の(交尾の際に感染が起こると推測されることから) 【よく似た種との区別】 Diplopodomyces callipodos 本種より菌体のサイズが小さい 本種と異なり造精器の数が3-6ではなく2 本種と異なり子嚢胞子頂部のトゲ状の名残を欠く Diplopodomyces lusitanipodos Lusitanipus alternansを宿主とする 同一宿主個体上に発生することがある 本種より菌体のサイズが小さい 本種と異なり造精器の数が3-6ではなく1 本種と異なり子嚢胞子頂部のトゲ状の名残を欠く (イタリア新産種) Diplopodomyces callipodos W. Rossi and Balazuc ex W. Rossi 【よく似た種との区別】 Diplopodomyces lusitanipodos 本種と異なり菌体が細長い 本種と付属枝の形態が異なる 本種と異なり成熟時の造精器の数が2ではなく1 Diplopodomyces veneris 本種より菌体のサイズが大きい 本種と異なり造精器の数が2ではなく3-6 本種と異なり子嚢胞子頂部にトゲ状の名残を伴う Italy, Venezia Tridentina, Gruppo delle Pale di San Martino di Castrozza (TN), Cima Rosetta (新種) Troglomyces botryandrus Santam., Enghoff et Reboleira 語源…房状の雄性の(造精器が房をなすことから) 【よく似た種との区別】 Troglomyces manfredii イタリアに分布する 本種より菌体のサイズが小さい 本種と異なり無数の造精器を有するという特徴を欠く 本種と異なり付属枝が2回分枝するという特徴を欠く Troglomyces rossii イタリアに分布する 本種より菌体のサイズが小さい 本種と異なり無数の造精器を有するという特徴を欠く 本種と異なり付属枝が2回分枝するという特徴を欠く Italy, Lazio. Colli del Forno (Rieti) (新種) Troglomyces rossii Santam. 語源…採集者のWalter Rossiに献名 【よく似た種との区別】 Troglomyces manfredii イタリアに分布する 本種より菌体がずんぐりとしている 本種より子嚢殻頂部の浅裂のサイズが大きい 本種よりしっかりとした付属枝を有する 本種と異なり付属枝の二叉分岐が常時ではなく非常に稀 本種と異なり”inner appendage branch”の基部に斜め方向の隔壁で区切られる顕著な台形の小さな細胞を持たない 本種と異なり細胞IIIが非常に狭いという特徴を欠く Italy, Lombardia, Prealpi Bresciane, Prevalle (Brescia), Buco del Frate (イタリア新産種) Troglomyces manfredii S. Colla ※本種のネオタイプを指定した。 ※論文中では”Troglomyces manfrediae“と綴りが修正されているが、ここでは便宜上、2014年11月1日時点でのMycoBankの表記に従った。 【よく似た種との区別】 Troglomyces botryandrus イタリアに分布する 本種より菌体のサイズが大きい 本種と異なり無数の造精器を有する 本種と異なり付属枝が2回分枝する Troglomyces rossii イタリアに分布する 本種ほど菌体がずんぐりとしていない 本種より子嚢殻頂部の浅裂のサイズが小さい 本種ほどしっかりとした付属枝を有さない 本種と異なり付属枝の二叉分岐が非常に稀ではなく常時 本種と異なり”inner appendage branch”の基部に斜め方向の隔壁で区切られる顕著な台形の小さな細胞を持つ 本種と異なり細胞IIIが非常に狭い