2024年7月6日 (仮訳)パキスタン、ギルギット・バルティスタン州、ダレル渓谷に産したチャシブゴケ科の新種、Lecanora darelensis Iqbal, MS. & Khalid, AN. 2024. Lecanora darelensis, a new species of Lecanoraceae from Darel Valley, Gilgit Baltistan, Pakistan. Telopea. Available at: https://biblio.ugent.be/publication/8662684 [Accessed July 6, 2024] 【R3-11857】2024/7/6投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ パキスタンのギルギット・バルティスタン州のダレル渓谷で採集された地衣の一種を検討し、Lecanora darelensisとして新種記載した。 本種は石灰岩に生じ、地衣体上面が淡い帯黄緑色で子器盤が褐色で扁平~凸形、子嚢胞子が大きく、アトラノリンを有することなどで特徴づけられた。 本種の分子系統解析を実施したが、これはパキスタン産Lecanora属地衣としては初めての例となった。 Gilgit Baltistan, Darel Valley (新種) Lecanora darelensis M.S.Iqbal & Khalid 語源…ダレル産の 【よく似た種との区別】 Lecanora argopholis 石灰岩に生じることがある 地衣成分としてアトラノリンを含む ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり岩上、デトリタス上、コケ、傾斜した珪質岩、玉石、砂利などに生じる 本種と異なり地衣体上面が淡い帯黄緑色ではなく帯黄白色 本種より子器盤のサイズが小さい 本種と異なり子器盤が褐色ではなく濃い帯黄褐色 本種と異なり子器盤が扁平~凸形ではなく扁平または僅かに凹形 本種と異なり子器盤に粉霜を伴うか稀に伴わないのではなく粉霜を伴わない 本種より子実上層の丈が低い 本種より子実層の丈が低い 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり地衣成分としてエパノリン、ゼオリンを含む ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lecanora frustulosa 岩上生である 本種と異なり石灰岩ではなく珪質岩および亜石灰岩に生じる 本種と異なり地衣体上面が淡い帯黄緑色ではなく淡いクリーム黄色~帯黄白色 本種より子器盤のサイズが小さい 本種と異なり子器盤が褐色ではなく暗褐色、帯黒褐色 本種と異なり子器盤が扁平~凸形ではなく扁平または僅かに凹形 本種と異なり子器盤に粉霜を伴うか稀に伴わないのではなく粉霜を伴わない 本種より子実上層の丈が低い 本種より子実層の丈が低い 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり地衣成分としてアトラノリンではなくアセトンを含む Lecanora expallens 本種と異なり地衣体上面が淡い帯黄緑色ではなくほとんどの場合緑色または淡黄色 本種より子器盤のサイズが小さい 本種と異なり子器盤が褐色ではなく帯黄色 本種と異なり子器盤が扁平~凸形ではなく稀に顕著な凸形 本種より子実層の丈が低い 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり地衣成分としてアトラノリンではなくウスニン酸、ゼオリンを含む Lecanora paramerae 本種と異なり岩上生ではなく樹上生である 本種と異なり地衣体上面が淡い帯黄緑色ではなく帯白灰色~帯緑灰色 本種より子器盤のサイズが大きい 本種と異なり子器盤が褐色ではなく淡褐色 本種と異なり子器盤が扁平~凸形ではなく扁平~凹形 本種と異なり子器盤に粉霜を伴うか稀に伴わないのではなく粉霜を伴わない 本種より子嚢胞子のサイズが小さい Lecanora substerilis 子器盤が褐色 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり岩上生ではなく樹上生である 本種と異なり地衣体上面が淡い帯黄緑色ではなく灰色 本種より子器盤のサイズが小さい 本種と異なり子器盤に粉霜を伴うか稀に伴わないのではなく粉霜を伴わない 本種より子実層の丈が低い 本種より子嚢胞子のサイズが小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される