2024年6月8日 (仮訳)日本におけるキリの木の病原菌である新組み合わせCytospora paulowniaeのレクトタイプ指定、エピタイプ指定、および分子系統学的確定 Hattori, Y. et al. 2024. Lectotypification, epitypification, and molecular phylogenetic confirmation of Cytospora paulowniae comb. nov., a causal pathogen of Paulownia tree canker in Japan. Mycoscience. Available at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/mycosci/advpub/0/advpub_MYC629/_article [Accessed June 8, 2024] 【R3-11773】2024/6/8投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 日本においてキリに腐らん病を引き起こすValsa paulowniaeについて形態学的検討および分子系統解析を実施した。 再検討の結果を基に、本種をCytospora属に移した。 北海道大学総合博物館に収蔵されている標本を本種のレクトタイプ標本として指定したほか、茨城県産の標本を本種のエピタイプ標本として指定した。 茨城県櫛形村 (新組み合わせ) Cytospora paulowniae (Miyabe & Hemmi) Y. Hattori, Masuya & C. Nakash. 旧名:Valsa paulowniae Miyabe & Hemmi ※本種のエピタイプ標本、レクトタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Cytospora kuanchengensis 東アジアに分布する 分生子のサイズの範囲が重なる ITS+act+rpb2+tef1+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本ではなく中国などに分布する 本種と異なりキリ属ではなくクリ属植物などを宿主とする 本種より分生子果のサイズが小さい ITS+act+rpb2+tef1+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cytospora pruinosa 分生子のサイズの範囲が重なる ITS+act+rpb2+tef1+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本ではなく南アフリカ、スイスなどに分布する 本種と異なりキリ属ではなくハシドイ属、オリーブ属植物などを宿主とする 本種より分生子果の長径が小さい ITS+act+rpb2+tef1+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される