2019年10月27日 (仮訳)カナダ、オンタリオ州産の新種、Lempholemma syreniarum Lewis, CJ. & Shultz, M. 2019. Lempholemma syreniarum (Lichinaceae), a new species from Ontario, Canada. The Bryologist. Available at: https://bioone.org/journals/The-Bryologist/volume-122/issue-3/0007-2745-122.3.423/Lempholemma-syreniarum-Lichinaceae-a-new-species-from-Ontario-Canada/10.1639/0007-2745-122.3.423.short [Accessed October 27, 2019] 【R3-06715】2019/10/27投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ カナダ、オンタリオ州の季節により浸水する森林においてモクセイ属の樹皮に生じた半水生地衣の一種を検討し、Lempholemma syreniarumとして新種記載した。 本種は地衣体が黒色小区画状で、子器が淡褐色、子嚢胞子が単細胞であることなどで特徴づけられた。 痂状~鱗片状で樹皮生、微小で膠質、単純な子嚢胞子を有する藍藻地衣の検索表を掲載した。 Canada, Ontario, Frontenac Co., Frontenac Provincial Park, Tetsmine Trail (新種) Lempholemma syreniarum C.J.Lewis & M.Schultz 語源…セイレーン(ギリシャ神話)の(水辺に生息し、半水生地衣であることを人魚に喩えて) 【よく似た種との区別】 Lempholemma corticola 樹皮生地衣である 地衣体が小粒状~不規則な小区画状 地衣体が膠質である 子器が扁平 子嚢胞子が単細胞である シアノビオントがNostoc属である 本種と異なりカナダではなくギリシャなどに分布する 本種と異なりモクセイ属ではなくスズカケノキ属植物などを宿主とする 本種と異なり季節的に水没するという特徴を欠く 本種と異なり子器が淡色~淡褐色ではなく淡褐色 本種と異なり子器盤が僅かに窪む 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い Lemmopsis arnoldiana 北米に分布する 地衣体が小粒状~不規則な小区画状 子器を豊富に形成する 子器が小型 子器が扁平 子嚢が8胞子性 子嚢胞子が単細胞である 共生藻が集まりをなす 本種と異なりカナダではなくアラスカ、北米南西部、ヨーロッパ、アジアなどに分布する 本種と異なり樹皮生ではなく岩上生である 本種と異なり子器が淡色~淡褐色ではなく鈍赤橙色~暗褐色 本種より子嚢胞子のサイズが常に大きい Leptogium spp. 形態的に類似している(この属の小型の種に類似している) 本種と地衣体の形態が異なる 本種と子嚢胞子の形態が異なる 本種と子器の構造が異なる Pyrenopsis spp. 本種と異なり樹皮生ではなく岩上生である 本種と共生藻が異なる