2023年7月25日 (仮訳)タコノキ科植物に生じる微小菌類:Acrodictys属およびその2新種 Whitton, SR., McKenzie, EHC. & Hyde, KD. 2000. Microfungi on the Pandanaceae: Acrodictys, with two new species. Fungal Diversity. Available at: https://www.fungaldiversity.org/fdp/sfdp/FD_4_159-169.pdf [Accessed July 25, 2023] 【R3-10818】2023/7/25投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 香港とモーリシャスにおいてタコノキ科植物に見出された2種の菌を検討し、それぞれAcrodictys lamma、A. triarmatusとして新種記載した。 また、同じくタコノキ科植物から3種のAcrodictys属菌を報告した。 Acrodictys属菌の検索表を掲載した。 香港南丫島洪聖爺泳灘 (新種) Acrodictys lamma Whitton, McKenzie & K.D. Hyde 語源…南丫(島)の 【よく似た種との区別】 Acrodictys corniculata 分生子が球形 本種と異なり分生子内部に多数の隔壁を有する 本種と異なり分生子に付属糸を欠くのではなく有する Acrodictys globulosa 分生子柄がモノネマである 分生子が球形 分生子に付属糸を欠く 本種より分生子のサイズが大きい 本種より分生子内部の隔壁が通常多い Acrodictys martinii 形態的に類似している(同種の可能性がある) 分生子柄がモノネマである 分生子のサイズが非常に類似している 分生子が球形 分生子に付属糸を欠く 本種より分生子柄のサイズが顕著に大きい 本種と異なり分生子柄の隔壁数が0-5ではなく4-12 本種と異なり分生子が隔壁部分で常に十字に分かれる Mauritius, Petrin Reserve (新種) Acrodictys triarmatus Whitton, McKenzie & K.D. Hyde 語源…3つの腕の 【よく似た種との区別】 Acrodictys furcata 分生子柄がモノネマである 分生子が不規則形 分生子に付属糸を欠く 本種より分生子が長い 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子の基部細胞が淡色なのではなく全て同色である 本種と異なり分生子が3本ではなく2-3本の柱状の細胞列からなる 本種と異なり分生子の柱あたりの細胞数が4-5ではなく1-2 本種と異なり分生子が隔壁部で強く狭窄するか常に柱が分かれる Arachnophora excentrica 形態的に類似している 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子の基部細胞が淡色なのではなく頂部細胞が淡色である 本種と異なり分生子が常に強く狭窄する 本種と異なり分生子が横隔壁のある細胞からなる2つの柱に分かれる 本種と異なり分生子の隔壁が強く着色する (ブルネイ新産種) Acrodictys elaeidicola M.B. Ellis 【よく似た種との区別】 Acrodictys balladynae 分生子柄がモノネマである 分生子柄が分枝しない 分生子のサイズの範囲が重なる 分生子が褐色~暗褐色で基部が淡色 分生子の横隔壁数が2-3 分生子に付属糸を欠く 本種より分生子柄が短い 本種と異なり分生子柄の隔壁数が1-13ではなく0-1 本種と異なり分生子柄が貫生伸長しない 本種と異なり分生子の縦隔壁数が1-3ではなく1-2 (マレーシア新産種) Acrodictys fimicola M.B. Ellis & Gunnell 【よく似た種との区別】 Acrodictys sacchari 分生子柄がモノネマである 分生子のサイズの範囲が重なる 分生子に付属糸を欠く 本種と異なり分生子柄が貫生伸長するのではなくしない 本種と異なり分生子がほぼ球形~卵形ではなく広楕円形 本種と異なり分生子の隔壁数が横2-3、縦または斜め0-2ではなく横3-5、縦または斜め0-2 (ブルネイ新産種) Acrodictys obliqua M.B. Ellis 【よく似た種との区別】 Acrodictys queenslandica 分生子柄がモノネマである 分生子に付属糸を欠く 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子の幅が常に長軸よりも長いのではなくしばしば幅が長軸より長い 本種と異なり分生子の基部細胞が突出するが配列はやや変異が大きいのではなく突出し常に長軸の中央に配列する 本種と異なり分生子の細胞数が9-13ではなく8-28