(仮訳)生体栄養性微小菌類に関する雑記
Braun, U. et al., 2006. Miscellaneous notes on biotrophic micromycetes. Schlechtendalia. Available at: https://www.researchgate.net/publication/269994986_Miscellaneous_notes_on_biotrophic_micromycetes [Accessed June 12, 2019] 【R3-06304】2019/6/12投稿

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3行まとめ

米国、ブラジル、オランダ、アルゼンチン、インドからそれぞれ1種ずつの微小菌を新種記載した。
また、Erysiphe castaneigenaなど3種の新学名を提唱した。
ドイツ新産種として1種、アルゼンチン新産種として4種のうどんこ病菌をそれぞれ報告した。
USA, Utah, Weber Co., North Fork County Park, east side of Wasatch Mts.

(新種)

Golovinomyces rogersonii U. Braun
語源…(明記されていないが)C.T. Rogerson氏に献名
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【よく似た種との区別】
Golovinomyces verbasci
閉子嚢殻の付属糸がごく短い
分生子が特徴的なレモン形
本種と異なり子嚢内部の特徴的な油滴を欠く
本種より分生子の幅がずっと狭い
本種と異なり成熟した分生子の長さ/幅比が2を超える
Golovinomyces brunneopunctatus
本種より閉子嚢殻の付属糸が長い
本種と異なり子嚢が2胞子性ではなく2-4胞子性
Golovinomyces orontii
同じ(旧)ゴマノハグサ科植物を宿主とする
本種より閉子嚢殻の付属糸がずっと長い
本種と異なり分生子がレモン形でない
Brazil, Brasilia–DF, near the entrance of ‘Jardim Botânico de Brasilia’

(新種)

Oidium bauhiniicola U. Braun & Dianese
語源…ハカマカズラ属に生息する
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【よく似た種との区別】
Oidium phyllanthi
同じMicroidium亜属に含まれる
本種と異なり分生子の脚細胞が直線状またはほぼ直線状で、せいぜい僅かに屈曲するか波状になる程度なのではなくねじれる
本種と異なり分生子が類円筒形、楕円状卵状、樽形、レモン形ではなく常に円筒形または類円筒形
Oidium bauhiniae
同じハカマカズラ属植物を宿主とする
本種と異なりMicroidium亜属ではなくPseudoidium亜属に含まれる
本種と異なりブラジルではなく南アフリカなどに分布する
本種と異なり分生子が単生する
本種より分生子の幅が広い
本種と異なり付着器が裂ける
the Netherlands, Baarn

(新種)

Oidium meliacearum U. Braun
語源…センダン科の
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Argentina, Prov. Buenos Aires, Necochea, La Dulce

(新種)

Passalora senecionicola U. Braun & Delhey
語源…キオン属に生息する
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【よく似た種との区別】
Passalora jacquiniana
アルゼンチンに分布する
同じキオン属植物を宿主とする
本種と異なりヨーロッパ、北米、トリニダード・トバゴにおける分布が知られている
本種と分生子柄の形態が異なる
本種より分生子が短い
本種より分生子の幅が広い
本種と異なり分生子の隔壁数が11ではなく1-3(-5)
India, Kerala State, Palode, Campus of the Tropical Botanic Garden and Research Institute

(新種)

Pseudoasperisporium millettiae U. Braun & Hosag.
語源…ナツフジ属の
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【よく似た種との区別】
Pseudoasperisporium tupae
本種と異なり子座が初め埋生し、のちにしばしば僅かに破出するのではなく気孔下に生じる
本種より子座のサイズがずっと小さい
本種より分生子柄の幅がずっと広い
本種より分生子のサイズがずっと大きい
Pseudoasperisporium puccinioides
本種より分生子柄がずっと長い
本種より分生子のサイズがずっと大きい
Asperisporium spp.
スポロドキアを形成する
分生子を単生する
分生子表面が小疣状
本種と異なり分生子形成部位が暗色で厚いpassalora状
本種と異なり分生子にへそを有する
Fusicladium lathyrinum
分生子形成細胞の形態が類似している
分生子形成部位の形態が類似している
分生子表面が疣状
本種と異なり分生子形成細胞に明瞭なアネレーションを有する
本種と異なり分生子形成部位の数が1-2ではなく1
Fusicladium nebulosum
分生子形成細胞の形態が類似している
分生子形成部位の形態が類似している
本種と異なり分生子形成細胞に明瞭なアネレーションを有する
本種と異なり分生子形成部位の数が1-2ではなく1
Fusicladium oleagineum
分生子形成細胞の形態が類似している
分生子形成部位の形態が類似している
本種と異なり分生子形成細胞に明瞭なアネレーションを有する
本種と異なり分生子形成部位の数が1-2ではなく1
Fusicladium pisicola
分生子形成細胞の形態が類似している
分生子形成部位の形態が類似している
本種と異なり分生子形成細胞に明瞭なアネレーションを有する
本種と異なり分生子形成部位の数が1-2ではなく1
Fusicladium phyllyreae
分生子形成細胞の形態が類似している
分生子形成部位の形態が類似している
本種と異なり分生子形成細胞に明瞭なアネレーションを有する
本種と異なり分生子形成部位の数が1-2ではなく1
Fusicladium psoraleae
分生子形成細胞の形態が類似している
分生子形成部位の形態が類似している
本種と異なりスポロドキアを形成しない

(新学名)

Erysiphe castaneigena U. Braun & Cunnington
旧名:Microsphaera sinensis Y.N. Yu
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(新学名)

Erysiphe coriariigena U. Braun & S. Takam.
旧名:Uncinula coriariae R.Y. Zheng & G.Q. Chen
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(新学名)

Podosphaera negeri U. Braun, Kiehr & Delhey
旧名:Sphaerotheca spiralis Neger
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(その他掲載種)

Fusicladium subsessile (Ellis & Barthol.) K. Schub. & U. Braun
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(ドイツ新産種)

Golovinomyces orontii (Castagne) V.P. Heluta
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(アルゼンチン新産種)

Cercospora apii Miura
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(アルゼンチン新産種)

Pseudocercospora gomphrenae-pulchellae U. Braun, Delhey & Kiehr
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(アルゼンチン新産種)

Ramularia galegae Sacc.
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(アルゼンチン新産種)

Ramularia inaequalis (Preuss) U. Braun
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※この他にOidium (Pseudoidium) 属の一種を掲載した。