2023年8月17日 (仮訳)パキスタン、パンジャーブ州産の分子および形態学的研究により明らかになったPanaeolus属1新種 Asif, M. et al. 2023. Molecular and morphological studies reveal a new species of Panaeolus (Agaricales, Basidiomycota) from Punjab, Pakistan. European Journal of Taxonomy. Available at: https://europeanjournaloftaxonomy.eu/index.php/ejt/article/view/2215 [Accessed August 17, 2023] 【R3-10886】2023/8/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ パキスタン、パンジャーブ州で採集された菌を検討し、Panaeolus punjabensisとして新種記載した。 本種は傘が放物線状で中央部が淡褐色、担子胞子が広紡錘形、縁・側・柄シスチジアを有することなどで特徴づけられた。 本種は子実体に触れると青変し、幻覚性の毒性を有する可能性があった。 Pakistan, Punjab Province, Haroonabad City, District Bahawalnagar (新種) Panaeolus punjabensis M. Asif, Q. Firdous, A. Izhar, Niazi & Khalid 語源…パンジャーブ産の 【よく似た種との区別】 Panaeolus papilionaceus(ワライタケ) ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より傘の最大直径が大きい 本種と異なり傘が中央部で淡褐色、縁部にかけて淡い帯灰緑色になるのではなく帯褐色~帯灰褐色 本種と異なり傘が放物線状~凸形ではなく円錐形~鐘形 本種と異なり襞がオリーブ黒色ではなく灰色~完全に黒色 本種より柄が長い 本種より柄の幅が狭い 本種と異なり柄が淡い帯灰緑色ではなく類白色~”snuff brown”である 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が広紡錘形ではなくレモン形 本種より縁シスチジアのサイズが大きい 本種と異なり縁シスチジアが棍棒形で頸部が屈曲し頂部が丸いのではなく蠕虫形、壺形または管状 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Panaeolus sphinctrinus 傘の直径の範囲が重なる ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が中央部で淡褐色、縁部にかけて淡い帯灰緑色になるのではなく未熟時帯褐色、成熟時帯灰褐色 本種と異なり傘が放物線状~凸形ではなく鐘形~中高 本種と異なり襞がオリーブ黒色ではなく灰色およびまだらな黒色でのちに全体が黒色になる 本種より柄の幅が狭い 本種と異なり柄が淡い帯灰緑色ではなく”snuff brown”である 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が広紡錘形ではなくレモン形 本種より縁シスチジアのサイズが小さい 本種と異なり縁シスチジアが棍棒形で頸部が屈曲し頂部が丸いのではなく多形 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Panaeolus alcis ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より傘の直径が小さい 本種と異なり傘が中央部で淡褐色、縁部にかけて淡い帯灰緑色になるのではなく淡灰色 本種と異なり傘が放物線状~凸形ではなく鐘形~円錐形 本種と異なり襞がオリーブ黒色ではなく暗灰色 本種より柄の幅が狭い 本種と異なり柄が淡い帯灰緑色ではなく頂部が淡い帯黄褐灰色、基部が帯褐色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が広紡錘形ではなく楕円形 本種より縁シスチジアのサイズが小さい 本種と異なり縁シスチジアが棍棒形で頸部が屈曲し頂部が丸いのではなく多形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Panaeolus semiovatus(ジンガサタケ) ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より傘の直径が大きい 本種と異なり傘が中央部で淡褐色、縁部にかけて淡い帯灰緑色になるのではなく肉桂黄褐色~帯桃黄褐色で色褪せて類白色となる 本種と異なり傘が放物線状~凸形ではなく卵形~円錐状凸形 本種と異なり襞がオリーブ黒色ではなく淡褐色でのちにまだらな帯黒色になる 本種より柄のサイズが大きい 本種と異なり柄が淡い帯灰緑色ではなく類白色~淡黄褐色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が広紡錘形ではなく楕円形 本種と異なり縁シスチジアを有するのではなく欠く ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Panaeolus acuminatus nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より傘の直径が大きい 本種と異なり傘が中央部で淡褐色、縁部にかけて淡い帯灰緑色になるのではなく暗い帯赤褐色~帯灰褐色 本種と異なり傘が放物線状~凸形ではなく広円錐形~広鐘形 本種と異なり襞がオリーブ黒色ではなく帯灰黒色 本種より柄が長い 本種より柄の幅が狭い 本種と異なり柄が淡い帯灰緑色ではなく帯赤褐色 本種より担子胞子が短い 本種と異なり担子胞子が広紡錘形ではなくレモン形 本種より縁シスチジアのサイズが小さい 本種と異なり縁シスチジアが棍棒形で頸部が屈曲し頂部が丸いのではなく紡錘状便腹形~不規則状円筒形 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される