(仮訳)新種Monosporascus ibericus:塩類土壌の植物から分離されたエンドファイトの子嚢菌、および18S rDNAの配列解析に基づく属の位置づけの観察
Collado, J. et al. 2002. Monosporascus ibericus sp. nov., an endophytic ascomycete from plants on saline soils, with observations on the position of the genus based on sequence analysis of the 18S rDNA. Mycological Research. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0953756208600167 [Accessed August 4, 2024] 【R3-11946】2024/8/4投稿

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3行まとめ

スペインのエブロ・デルタの塩類土壌に生育する植物の根や茎からエンドファイトとして分離された菌を検討し、Monosporascus ibericusとして新種記載した。
本種は閉子嚢殻を形成し、子嚢が最大6胞子性で、子嚢胞子は発芽せず、無性世代は見られなかった。
18S rRNAに基づく分子系統解析では本属の分類学的位置は明確でなかったが、クロサイワイタケ目に近縁であることが示唆された。
Spain, Tarragona, Ebro Delta, Los Alfaques

(新種)

Monosporascus ibericus Collado, Ant. González, Stchigel, Guarro & Peláez
語源…イベリアの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Monosporascus cannonballus
子嚢胞子が培養下で発芽しない
nrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢果が閉子嚢殻ではなく子嚢殻である
本種と異なり殻壁が綿毛状ではなく膜質
本種と異なり子嚢が1-6胞子性ではなく1-2胞子性
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Monosporascus eutypoides
本種と異なり子嚢果が閉子嚢殻ではなく子嚢殻である
本種と異なり殻壁が綿毛状ではなく膜質
本種と異なり子嚢が1-6胞子性ではなく1-3胞子性
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子が培養下で発芽しないのではなく発芽管を形成する
Monosporascus monosporus
閉子嚢殻を形成する
本種と異なり殻壁が綿毛状ではなく”cephalothecoid”である
本種と異なり子嚢が1-6胞子性ではなく単胞子性
本種と異なり子嚢胞子表面が平滑~僅かに小粒状なのではなく網目状