(仮訳)Morchella rinjaniensis:ユネスコのリンジャニ・ロンボク生物圏保護区で発見された熱帯産Morchella属菌の新種
Retnowati, A. et al. 2025. Morchella rinjaniensis: A Novel Species of Tropical Morchella (Ascomycota, Pezizales, and Morchellaceae) Discovered in UNESCO Rinjani-Lombok Biosphere Reserve, Indonesia. Mycobiology. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/pdf/10.1080/12298093.2025.2505301 [Accessed May 30, 2025] 【R3-12843】2025/5/30投稿

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3行まとめ

インドネシアのロンボク島で採集された菌を検討し、Morchella rinjaniensisとして新種記載した。
本種は子実体が大型であること、柄の基部が膨大すること、子嚢胞子が大型で球形であり、波状または迷路状の装飾を有することなどで特徴づけられた。
分子系統解析ではM. galilaeaに近縁であったが、独自の系統を形成した。
Indonesia, Nusa Tenggara Barat, Lombok, Mount Rinjani, Torean

(新種)

Morchella rinjaniensis Retn. & Helbert
語源…リンジャニ産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Morchella galilaea
インドネシアに分布する
ITS+nr+LSU+Tef1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりトルコ、イスラエル、米国、中国における分布が知られている
本種より子実体のサイズが小さい
本種と異なり畝が幅狭い多角形および長楕円形
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種より子嚢胞子のQ値が大きい
本種と異なり子嚢胞子が広楕円形~楕円形ではなく楕円形
本種と異なり子嚢胞子表面がSEM下で小皺状~”tectate”である
ITS+nr+LSU+Tef1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Morchella gracilis
本種より子実体が僅かに短い
本種より傘が短い
本種より子嚢のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と子嚢胞子のSEM下での装飾が異なる
Morchella palazonii
本種と子実体のサイズが異なる
本種より子嚢胞子の”circular pits”のサイズが小さい
本種より子嚢のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが小さい