(仮訳)中国南西部、四川省に産したEntolomaClaudopus亜属の新種に関する形態・分子的根拠
He, X-L. et al., 2015. Morphological and molecular evidence for a new species in Entoloma subgenus Claudopus from Sichuan Province, southwest China. Mycoscience. Available at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/mycosci/56/3/56_MYC56326/_article/-char/ja/ [Accessed August 15, 2024] 【R3-11979】2024/8/15投稿

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3行まとめ

中国四川省の高地草原で採集された菌を検討し、Entoloma alpinumとして新種記載した。
本種は傘が淡色、柄が僅かに偏心生で、担子器が2胞子性、担子胞子が大型、縁シスチジアとクランプを欠くことなどで特徴づけられた。
本種はITS+nrLSUに基づく分子系統解析でClaudopus亜属Undati節に含まれた。
中国四川省カンゼ・チベット族自治州稲城県桑堆鎮

(新種)

Entoloma alpinum Xiao L. He, W.H. Peng & B.C. Gan
語源…高山の
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【よく似た種との区別】
Entoloma cremeoalbum
生息環境が類似している
傘が淡色
傘が窪む
担子器が2胞子性
本種より担子胞子がやや長い
本種より担子胞子の幅がやや狭い
本種と異なり縁シスチジアを欠くのではなく有する
本種と異なり菌糸にクランプを欠くのではなく有する
Entoloma lanicum
傘が淡色
傘が窪む
柄が偏心生
本種と異なり中国ではなくヨーロッパなどに分布する
本種と異なり担子器が4胞子性
本種より担子胞子のサイズがずっと小さい
本種と異なり菌糸にクランプを有する
Entoloma excentricum
肉眼的形態がやや類似している
柄が偏心生
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくドイツなどに分布する
本種と異なり担子器が2胞子性ではなく4胞子性
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり縁シスチジアを欠くのではなく有する
本種と異なり菌糸にクランプを欠くのではなく有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される