2024年10月16日 (仮訳)中国南西部産のLaetiporus属2新種の形態および分子的根拠 Song, J. et al. 2014. Morphological and molecular evidence for two new species of Laetiporus (Basidiomycota, Polyporales) from southwestern China. Mycologia. Available at: https://doi.org/10.3852/13-402 [Accessed October 16, 2024] 【R3-12164】2024/10/16投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省で採集された2種の菌を検討し、Laetiporus ailaoshanensisおよびL. zonatusとして新種記載した。 前者はマテバシイ属樹木に生じ、傘が新鮮時橙黄色~帯赤橙色、孔口がクリーム色~黄褐色で担子胞子が卵状~楕円形であることなどで特徴づけられた。 後者はコナラ属樹木に発生し、傘が新鮮時黄褐色~粘土黄褐色で環紋をあらわし、担子胞子が楕円形~洋梨形または滴形であることなどで特徴づけられた。 中国雲南省景東イ族自治県哀牢山自然保護区 (新種) Laetiporus ailaoshanensis B.K. Cui & J. Song 語源…哀牢山産の 【よく似た種との区別】 Laetiporus conifericola 子実体が重生する 傘表面の性状が類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なりマテバシイ属ではなくセコイア属、ツガ属、トウヒ属樹木などに生じる 本種より孔口のサイズが僅かに大きい 本種より担子胞子が長い ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Laetiporus huroniensis 子実体が重生する 傘表面の性状が類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なりマテバシイ属ではなくツガ属樹木などに生じる 本種より孔口のサイズが僅かに大きい 本種より担子胞子が長い ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Laetiporus montanus(ミヤママスタケ) 中国に分布する 子実体が重生する 傘表面の性状が類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりチェコにおける分布が知られている 本種と異なりマテバシイ属ではなくカラマツ属、モミ属樹木などに生じる 本種より孔口のサイズが僅かに大きい 本種より担子胞子が長い ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Laetiporus caribensis 広葉樹に発生する 形態的に類似している(混同のおそれがある) ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくプエルトリコなどに分布する 本種と異なりマテバシイ属ではなくGuarea属樹木などに生じる 本種より孔口のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Laetiporus cincinnatus ブナ科植物に発生する 傘表面の性状が類似している 孔口面の形態が類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なりマテバシイ属ではなくコナラ属樹木などに生じる 本種より孔口のサイズが僅かに大きい 本種と担子胞子の形態が異なる ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Laetiporus gilbertsonii ブナ科植物に発生する 傘表面の性状が類似している 孔口面の形態が類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なりマテバシイ属ではなくコナラ属樹木などに生じる 本種より孔口のサイズが僅かに大きい 本種と担子胞子の形態が異なる ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国雲南省蘭坪ペー族プミ族自治県通甸鎮老君山羅古箐 (新種) Laetiporus zonatus B.K. Cui & J. Song 語源…環紋の 【よく似た種との区別】 Laetiporus conifericola 子実体が重生する 傘表面の性状が類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なりコナラ属ではなくセコイア属、ツガ属、トウヒ属樹木などに生じる ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Laetiporus huroniensis 子実体が重生する 傘表面の性状が類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なりコナラ属ではなくツガ属樹木などに生じる ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Laetiporus montanus(ミヤママスタケ) 中国に分布する 子実体が重生する 傘表面の性状が類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりチェコにおける分布が知られている 本種と異なりコナラ属ではなくカラマツ属、モミ属樹木などに生じる ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Laetiporus caribensis 広葉樹に発生する 形態的に類似している(混同のおそれがある) ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくプエルトリコなどに分布する 本種と異なりコナラ属ではなくGuarea属樹木などに生じる 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と担子胞子の形状が異なる ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Laetiporus cincinnatus 同じコナラ属樹木に発生する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と担子胞子の形状が異なる ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Laetiporus gilbertsonii 同じコナラ属樹木に発生する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と担子胞子の形状が異なる ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Laetiporus cremeiporus(マスタケ) 中国に分布する 同じコナラ属樹木に発生する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本、韓国における分布が知られている 本種と異なりLagerstroemia属樹木における発生が知られている 本種と担子胞子の形状が異なる ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される