(仮訳)形態および系統解析により明らかになった中国海南省産のPhyllosticta属2新種および1新産種
Zhang, Z. et al. 2022. Morphological and phylogenetic analyses reveal two new species and a new record of Phyllosticta (Botryosphaeriales, Phyllostictaceae) from Hainan, China. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/84803/ [Accessed June 1, 2025] 【R3-12848】2025/6/1投稿

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3行まとめ

中国海南省で採集された3種の菌について形態学的検討および複数遺伝子を用いた分子系統解析を実施した。
Phyllosticta capitalensis複合種に属するP. oblongifoliaeおよびP. pterospermiの2新種をそれぞれフクギ属、シマウラジロノキ属植物から記載した。
また、カンノンチク属植物から見出されたP. capitalensisを中国新産種として報告した。
中国海南省覇王嶺国家級自然保護区

(新種)

Phyllosticta oblongifoliae Z.X. Zhang, X.Y. Liu, Z. Meng & X.G. Zhang
語源…Garcinia oblongifolia
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【よく似た種との区別】
Phyllosticta eugeniae
アジアに分布する
ITS+nrLSU+tef1+ACT+GPDHに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくインドネシアなどに分布する
本種と異なりフクギ属植物ではなくチョウジなどを宿主とする
本種より分生子が長い
本種より分生子の幅が狭い
ITS+nrLSU+tef1+ACT+GPDHに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国海南省覇王嶺国家級自然保護区

(新種)

Phyllosticta pterospermi Z.X. Zhang, X.Y. Liu, Z. Meng & X.G. Zhang
語源…シマウラジロノキ属の
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【よく似た種との区別】
Phyllosticta ardisiicola
東アジアに分布する
ITS+nrLSU+tef1+ACT+GPDHに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなく日本などに分布する
本種と異なりシマウラジロノキ属植物ではなくマンリョウなどを宿主とするという特徴を欠く
本種より分生子形成細胞の幅が狭い
本種より分生子が短い
ITS+nrLSU+tef1+ACT+GPDHに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phyllosticta mangiferae
アジアに分布する
分生子のサイズの範囲が重なる
ITS+nrLSU+tef1+ACT+GPDHに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりシマウラジロノキ属植物ではなくマンゴーやヤシ科植物などを宿主とする
本種と異なりシマウラジロノキ属植物を宿主とするという特徴を欠く
本種より分生子形成細胞のサイズが小さい
本種と分生子のサイズの範囲が異なる
ITS+nrLSU+tef1+ACT+GPDHに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(中国新産種)

Phyllosticta capitalensis Hennings
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