形態形質および分子系統解析により明らかになった中国産のRussula亜属3新種

Chen, B. et al., 2022. Morphological Characters and Molecular Phylogeny Reveal Three New Species of Subgenus Russula from China. Life. Available at: https://www.mdpi.com/2075-1729/12/4/480 [Accessed March 29, 2022]
原著を読む
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。
3行まとめ
  1. 中国からRussula leucomarginata、R. roseola、およびR. subsanguinariaの3新種を記載した。
  2. R. leucomarginataは傘縁部が帯黄白色~帯赤白色、R. roseolaは傘縁部が桃色~ばら色で傘シスチジアが時に3細胞からなり、R. subsanguinariaは傘が帯赤褐色~暗褐色で担子胞子が疣状、子実層シスチジアがSV+帯赤黒色であることなどで特徴づけられた。
  3. 分子系統解析でこれらの3新種はRussula亜属クレードにおいて独自の系統を形成した。
掲載種 (3)
NEW(新種)
Russula leucomarginata
B. Chen, J. F. Liang and X. M. Jiang
語源…白い縁部の(傘の色から)
📍中国雲南省シャングリラ市小中甸鎮上吉沙 27.45889, 99.81457地図で開く ↗
比較 (3)
↗
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり中国ではなく米国などに分布する
✕本種と異なりマツ属樹木と関係を持つ
✕本種と異なり子実体が非常に堅固である
✕本種と異なり傘が帯赤橙色
✕本種と異なり傘縁部に条線を欠く
✕本種より担子器がしばしば長い
✕本種と異なり担子胞子の”suprahilar spot”が強いアミロイド性を示すパッチ状である
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○中国に分布する
○ITSおよびnrLSU+RPB1+RPB2+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりマツ属樹木と関係を持つ
✕本種と異なり傘縁部が帯赤橙色~帯褐赤色
✕本種より側シスチジアが短い
✕本種より縁シスチジアが短い
✕本種より傘シスチジアがしばしば長い
✕ITSおよびnrLSU+RPB1+RPB2+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○ITSおよびnrLSU+RPB1+RPB2+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり中国ではなくドイツ、モンテネグロなどに分布する
✕本種と異なり主にマツ属の樹下に生じる
✕本種と異なり傘の直径に変異が大きい
✕本種と異なり傘縁部表面が常に平滑
✕本種と異なり傘の表皮が剥がれない
✕本種と異なり子実体に果実臭がある
✕本種と異なり側シスチジアがやや鋭頭~鋭頭
✕本種より縁シスチジアが通常短い
✕ITSおよびnrLSU+RPB1+RPB2+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
NEW(新種)
Russula roseola
B. Chen, J. F. Liang and X. M. Jiang
語源…ばら色の(傘の色から)
📍中国四川省美姑県大風頂国家級自然保護区洪渓保護局 28.65951, 103.07040地図で開く ↗
比較 (5)
↗
○同じモミ属、ツガ属樹木と関係を持つ
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり中国ではなくカナダなどに分布する
✕本種より担子胞子のサイズが大きい
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○アジアに分布する
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり中国ではなくインドなどに分布する
✕本種と異なり傘が黄褐色~血赤色
✕本種と異なり柄が帯赤色~帯ワイン色
✕本種と異なり胞子紋が淡黄色
✕本種より担子胞子のサイズが大きい
✕本種より側シスチジアが長い
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○同じツガ属樹木と関係を持つ
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり中国ではなく米国などに分布する
✕本種と異なりトガサワラ属樹木と関係を持つ
✕本種と異なり傘中央部が濃ワイン色
✕本種と異なり傘縁部が帯黄色または帯桃色~肉色で淡い帯緑灰色を帯びる
✕本種と異なり子実体に果実臭がある
✕本種より担子器の幅が狭い
✕本種と異なり担子胞子の装飾がやや網目状
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○同じマツ属樹木と関係を持つ
○ITSおよびnrLSU+RPB1+RPB2+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり中国ではなくドイツなどに分布する
✕本種と異なり主にトウヒ属樹木と関係を持つ
✕本種と異なり傘が帯ワイン赤色~紫色
✕本種と異なり柄が帯ワイン赤色~紫色
✕本種と異なり子実体に強い果実臭がある
✕ITSおよびnrLSU+RPB1+RPB2+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○同じマツ属樹木と関係を持つ
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり中国ではなくドイツなどに分布する
✕本種と異なり通常トウヒ属の樹下に生じる
✕本種と異なり傘がワイン色~帯黒深紅色
✕本種より担子胞子のサイズが大きい
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
NEW(新種)
Russula subsanguinaria
B. Chen, J. F. Liang and X. M. Jiang
語源…Russula sanguinaria類似
📍中国吉林省延辺朝鮮族自治州安図県長白山脈 42.02028, 128.05917地図で開く ↗
比較 (5)
↗
○中国に分布する
○ITSおよびnrLSU+RPB1+RPB2+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりマツ属樹木と関係を持つという特徴を欠く
✕本種と異なり傘縁部が帯赤橙色~帯褐赤色でない
✕本種より側シスチジアが長い
✕本種より縁シスチジアが長い
✕本種より傘シスチジアがしばしば短い
✕ITSおよびnrLSU+RPB1+RPB2+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○ITSおよびnrLSU+RPB1+RPB2+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
○形態的に類似している(混同のおそれがある)
✕本種と異なり中国ではなくドイツ、モンテネグロなどに分布する
✕本種と異なり傘が明るい洋紅赤色
✕本種と異なり傘縁部が平滑
✕本種と異なり子実体に果実臭がある
✕本種より側シスチジアのサイズがしばしば大きい
✕ITSおよびnrLSU+RPB1+RPB2+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○同じマツ科樹木と関係を持つ
○形態的に類似している(混同のおそれがある)
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりマツ属ではなくモミ属およびツガ属樹木と関係を持つ
✕本種と異なり襞が頻繁に叉状分岐する
✕本種より担子胞子のサイズが大きい
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○形態的に類似している(混同のおそれがある)
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり子実体が非常にしっかりとしている
✕本種と異なり傘が明緋色
✕本種より担子器のサイズが大きい
✕本種と異なり担子胞子の”suprahilar spot”が強いアミロイド性を示すパッチ状
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○同じマツ科樹木と関係を持つ
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりマツ属ではなくトガサワラ属およびツガ属樹木と関係を持つ
✕本種と異なり傘縁部が淡い帯緑灰色
✕本種と異なり子実体に果実臭がある
✕本種より担子器が長い
✕本種と異なり担子胞子の装飾がやや網目状
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
タグ
形態形質
実験器具/実験手法/試薬
雑誌
データベース