2021年9月5日 (仮訳)Favolus roseusの形態学的記載および系統学的推定:インドからの初記録 Gore, VU. et al., 2021. Morphological description and phylogenetic estimation of Favolus roseus (Polyporaceae): first documented records for the Indian mycobiota. Check List. Available at: https://checklist.pensoft.net/article/66049/ [Accessed September 5, 2021] 【R3-08753】2021/9/5投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ インドのマハーラーシュトラ州、ビハール州、およびジャールカンド州においてFavolus属の標本を多数採集した。 そのうち、インド新産種としてF. roseusを報告した。 本種の記載文、写真、分子系統樹、分布図、東南アジア産類縁種との形質比較表などを掲載した。 (インド新産種) Favolus roseus Lloyd 【よく似た種との区別】 Favolus grammocephalus インドに分布する 本種より孔口のサイズが小さい Favolus brasilensis 東南アジアに分布する 傘表面に下面の孔口の模様をあらわす 担子胞子のサイズの範囲が重なる 担子胞子が円筒形 傘表皮があまり分化しない 生殖菌糸が薄壁 骨格結合菌糸の幅の範囲が重なる ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が帯黄白色~淡黄色ではなく新鮮時白色で乾燥するとクリーム色~帯褐橙色 本種より管孔の幅が狭い 本種と異なり孔口が帯黄白色~淡黄色でのちに淡橙色になるのではなく幼時白色 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なりシスチジオールを欠く 本種と異なり骨格結合菌糸が中程度~頻繁に分枝するのではなく稀に~中程度に分枝する 本種と異なり骨格結合菌糸が厚壁ではなく厚壁~詰まっている ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Favolus septatus アジアに分布する 孔口が放射状に伸長する 担子胞子のサイズの範囲が重なる 生殖菌糸が薄壁 生殖菌糸にクランプを有する 骨格結合菌糸の幅の範囲が重なる ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドではなく中国などに分布する 本種と異なり子実体がやや有柄~ほとんど傘状で基部が細まるのではなく短いが顕著な柄を有する 本種と異なり傘が帯黄白色~淡黄色ではなく新鮮時白色で帯桃黄褐色~帯黄褐色 本種と異なり子実層托が帯黄褐色~杏橙色 本種より孔口のサイズが小さい 本種と異なり孔口が帯黄白色~淡黄色でのちに淡橙色になるのではなく乾燥すると帯黄褐色~杏橙色 本種と異なり担子胞子が円筒形ではなく円筒形で稀に長楕円形 本種と異なりシスチジオールを欠く 本種と異なり骨格結合菌糸が中程度~頻繁に分枝するのではなく稀に~頻繁に分枝する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Favolus spatulatus インドに分布する 傘表面に下面の孔口の模様をあらわす 孔口が放射状に伸長する 担子胞子が円筒形 傘表皮があまり分化しない 生殖菌糸が薄壁 骨格結合菌糸の幅の範囲が重なる ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が帯黄白色~淡黄色ではなく新鮮時白色で乾燥すると帯黄色~琥珀色~藁色~帯赤褐色 本種より管孔の幅が狭い 本種と異なり孔口が帯黄白色~淡黄色でのちに淡橙色になるのではなく傘と同色(新鮮時白色で乾燥すると帯黄色~琥珀色~藁色~帯赤褐色) 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり骨格結合菌糸が中程度~頻繁に分枝するのではなく分枝しないか時に~中程度に分枝する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Neofavolus americanus 肉眼的形態が類似している 本種と異なり北半球温帯に限って分布する 本種と異なり傘表面が無毛 本種と異なり傘表皮が並行かつ凝集した生殖菌糸からなる平行菌糸被