2016年4月9日 (仮訳)新たな岩石-菌類共同体の集積地としての山頂:アルプス山脈産の新属Saxomycesおよび4新種 Selbmann, L. et al., 2014. Mountain tips as reservoirs for new rock-fungal entities: Saxomyces gen. nov. and four new species from the Alps. Fungal Diversity. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s13225-013-0234-9 [Accessed April 8, 2016]. 【R3-02817】2016/04/09投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ アルプスの高標高域で採集された岩石生菌類を検討し、新属Saxomycesに2新種を記載した。 分子系統解析の結果、本属はクロイボタケ綱の系統の基部に位置した。 また、Cryomyces属の2種を採集し、新種C. montanusおよびC. funiculosusとして記載した。 Val de La Mare, Passo dello Stelvio (新種) Saxomyces alpinus Zucconi & Selbmann 語源…高山の 【よく似た種との区別】 Saxomyces penninicus 同所的に分布する(イタリア・アルプス山脈) 高標高域に生息する 最大生長温度が25°C nrSSU+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種よりMEA、OA、PDA、CZA培地での生長速度が遅い nrSSU+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される ITS領域の塩基配列が異なる(19%の差異) Punta Indren, Monte Rosa (新種) Saxomyces penninicus Zucconi & Onofri 語源…ペンニン(アルプス)の 【よく似た種との区別】 Saxomyces alpinus 同所的に分布する(イタリア・アルプス山脈) 高標高域に生息する 最大生長温度が25°C nrSSU+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種よりMEA、OA、PDA、CZA培地での生長速度が速い nrSSU+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される ITS領域の塩基配列が異なる(19%の差異) Colle delle Pisse, Monte Rosa (新種) Cryomyces funiculosus Selbmann & de Hoog 語源…束状の 【よく似た種との区別】 Cryomyces montanus イタリア・アルプス山脈に分布する 高標高域に生息する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種よりMEA、OA、PDA、CZA培地での生長速度が遅い 本種と異なり30°Cで生育不能 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(塩基配列に3.5%の差異) Cryomyces antarcticus ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイタリアではなく南極に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(塩基配列に10%の差異) Cryomyces minteri ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイタリアではなく南極に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(塩基配列に10%の差異) Val de La Mare, Passo dello Stelvio (新種) Cryomyces montanus Isola & Zucconi 語源…山地の 【よく似た種との区別】 Cryomyces funiculosus イタリア・アルプス山脈に分布する 高標高域に生息する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種よりMEA、OA、PDA、CZA培地での生長速度が速い 本種と異なり30°Cで生育可能 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(塩基配列に3.5%の差異) Cryomyces antarcticus ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイタリアではなく南極に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(塩基配列に8%の差異) Cryomyces minteri ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイタリアではなく南極に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(塩基配列に8%の差異)