2013年12月29日 (仮訳)移入種のアシナガバチの巣から分離された新種Mucor nidicola Madden, A., et al., 2012. Mucor nidicola sp. nov., a fungal species isolated from an invasive paper wasp nest. … of systematic and …. Available at: http://ijsb.sgmjournals.org/content/62/Pt_7/1710.short [Accessed December 28, 2013]. 【R3-00206】2013/12/29投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ヨーロッパアシナガバチの巣から分離されたケカビ目の菌類を、Mucor nidicolaとして新種記載した。 本種には、かつてMucor hiemalis種複合体としてまとめられていた菌群に特徴的な形質が見られた。 本種はMucor hiemalisのタイプ菌株より高温で生長・胞子形成が可能だった。 Medford, MA, USA (新種) Mucor nidicola Madden, Stchigel, Guarro, Sutton et Starks 語源…巣に生息する ※MycoBankのIDは論文中では「5619980」とされているが、正しくは「561980」である。 【よく似た種との区別】 Mucor hiemalis (Mucor hiemalis f. hiemalis) 形態的に類似している コロニーが黄色~橙色 胞子嚢柄がほとんどの場合分枝しない 胞子嚢柄が稀に1回分枝するかシンポジオ状に僅かに分枝することがある 胞子嚢が帯黄色・帯褐色・帯褐黒色など ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり胞子嚢胞子が楕円形・腎臓形・不規則形ではなく常に側面が平らになった楕円形 本種と異なり37°Cで生長できず最大生長温度が30°C 本種と異なり35°Cで胞子形成が起こらず最大温度が25°C ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Mucor hiemalis f. corticola ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり胞子嚢胞子が楕円形・腎臓形・不規則形ではなく円筒状楕円形 本種と異なり37°Cで生長できない 本種と異なり35°Cで胞子形成が起こらない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Mucor hiemalis f. silvaticus ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 胞子嚢が帯黒褐色で本種より淡色 本種と異なり胞子嚢胞子が楕円形・腎臓形・不規則形ではなく円筒形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Mucor irregularis ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種よりも胞子嚢柄が長い 本種と異なり胞子嚢柄の形状が様々になる 本種と異なり胞子嚢柄が盛んに分枝する 本種と異なり仮根を持つ ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Mucor luteus ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり胞子嚢胞子が楕円形・腎臓形・不規則形ではなくほぼ紡錘形~狭楕円形 本種と異なり37°Cで生長できない 本種と異なり35°Cで胞子形成が起こらない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Mucor genevensis 本種と異なり37°Cで生長できない 本種と異なり35°Cで胞子形成が起こらない 本種と異なりホモタリックであり、単胞子由来のコロニーで接合胞子の形成が見られる ITS領域に基づく分子系統解析で比較的系統が離れる