2023年7月2日 (仮訳)複数遺伝子の系統解析により明らかになった、サウジアラビアにおいてコーヒーに炭疽病を引き起こす6種のColletotrichum属菌 Alhudaib, K., Ismail, AM. & Magistà, D. 2023. Multi-Locus Phylogenetic Analysis Revealed the Association of Six Colletotrichum Species with Anthracnose Disease of Coffee (Coffea arabica L.) in Saudi Arabia. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/9/7/705 [Accessed July 2, 2023] 【R3-10747】2023/7/2投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ サウジアラビア南西部のコーヒー農園で調査を実施し、23ヶ所で様々な病徴を認めた。 Colletotrichum属類似の27菌株を複数遺伝子の分子系統解析で同定し、C. saudianumとC. coffeae-arabicaeの2新種を記載した。 サウジアラビアにおけるコーヒーの炭疽病の原因菌として、C. aeschynomenesなど他の4種も初報告となった。 Saudi Arabia, Asir Region (新種) Colletotrichum saudianum Alhudaib and A.M. Ismail. 語源…サウジ(アラビア)の 【よく似た種との区別】 Colletotrichum tainanense アジアに分布する ITS+ACT+CHS-1+TUB2+GAPDH+ApMatに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりサウジアラビアではなく台湾などに分布する 本種と異なりアラビカコーヒーノキではなくトウガラシなどを宿主とする 本種より分生子が長い ITS+ACT+CHS-1+TUB2+GAPDH+ApMatに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Colletotrichum salsolae ITS+ACT+CHS-1+TUB2+GAPDH+ApMatに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりサウジアラビアではなくハンガリーなどに分布する 本種と異なりアラビカコーヒーノキではなくハリヒジキなどを宿主とする 本種より分生子形成細胞の幅が広い 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が円筒形ではなく類球形~長円筒形 ITS+ACT+CHS-1+TUB2+GAPDH+ApMatに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Saudi Arabia, Jazan Region (新種) Colletotrichum coffeae-arabicae Alhudaib and A.M. Ismail. 語源…アラビカコーヒーノキの 【よく似た種との区別】 Colletotrichum gloeosporioides 分生子が円筒形で両端が丸く、基部にかけて細まる ITS+ACT+CHS-1+TUB2+GAPDH+ApMatに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりサウジアラビアではなくイタリア、オーストラリアなどに分布する 本種と異なりアラビカコーヒーノキではなくオレンジなどを宿主とする ITS+ACT+CHS-1+TUB2+GAPDH+ApMatに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (サウジアラビア新産種) Colletotrichum aeschynomenes B.S. Weir & P.R. Johnston (その他掲載種) Colletotrichum siamense Prihast., L. Cai & K.D. Hyde (その他掲載種) Colletotrichum karstii Y.L. Yang, Zuo Y. Liu, K.D. Hyde & L. Cai (その他掲載種) Colletotrichum phyllanthi (H. Surendranath Pai) Damm, P.F. Cannon & Crous