2024年12月30日 (仮訳)タイ北部においてキク科の雑草から得られたPseudoroussoella属およびNeoroussoella属菌の複数遺伝子系統解析、分類、および潜在的生物学的特性 Htet, ZH. et al. 2024. Multigene phylogeny, taxonomy, and potential biological properties of Pseudoroussoella and Neoroussoella species (Roussoellaceae, Dothideomycetes) from Asteraceae weeds in northern Thailand. MycoKeys. Available at: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11669009/pdf/mycokeys-111-129.pdf [Accessed December 30, 2024] 【R3-12389】2024/12/30投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイ、チエンラーイ県でキク科の雑草から見出された3種の菌を検討し、そのうち2種をPseudoroussoella bidenticolaおよびNeoroussoella chromolaenaeとして新種記載した。 また、N. entadaeの新宿主としてChromolaena odorataをを記録した。 5遺伝子領域に基づく分子系統解析を実施したほか、3種全てにおいて顕著な抗菌活性を明らかにした。 Chiang Rai Province, Doi Pui, Thailand (新種) Neoroussoella chromolaenae Z.H. Htet, A. Mapook & K.D. Hyde 語源…ヒマワリヒヨドリ属の 【よく似た種との区別】 Neoroussoella entadae タイに分布する 同じヒマワリヒヨドリ属植物を宿主とする 分生子果が単生する 分生子果に孔口を有する 分生子果が単室 分生子形成細胞がフィアライドである 分生子形成細胞が無色 分生子形成細胞がアンプル形~円筒形 分生子が無色 分生子が楕円形~長楕円形 ITS+nrLSU+nrSSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりモダマ属、ギンゴウカン属植物が宿主として知られている 本種より分生子果のサイズが大きい 本種より分生子形成細胞の幅が僅かに狭い 本種より分生子のサイズが小さい ITS+nrLSU+nrSSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Chiang Rai Province, Doi Pui, Thailand (新種) Pseudoroussoella bidenticola Z.H. Htet, A. Mapook & K.D. Hyde 語源…センダングサ属に生息する 【よく似た種との区別】 Pseudoroussoella chromolaenae ITS+nrLSU+nrSSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子果が埋生~半埋生ではなく表在性 本種より分生子果のサイズが大きい 本種と異なり分生子果が褐色ではなく帯黄褐色~褐色 本種と異なり分生子果が球形~類球形ではなく球形~倒洋梨形で中央に孔口を有する 本種と異なり分生子形成細胞が全出芽型でない 本種と異なり分生子形成細胞が球形~類球形ではなくアンプル形~長楕円形 本種と異なり分生子が帯赤褐色~褐色ではなく未熟時淡褐色、のちに帯黄褐色~帯赤褐色になる 本種と異なり分生子が球形~類球形ではなく卵形~長楕円形 本種と異なり分生子に油滴を含むという特徴を欠く ITS+nrLSU+nrSSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Neoroussoella entadae Jayasiri, E.B.G. Jones & K.D. Hyde 【よく似た種との区別】 Neoroussoella chromolaenae タイに分布する 同じヒマワリヒヨドリ属植物を宿主とする 分生子果が単生する 分生子果に孔口を有する 分生子果が単室 分生子形成細胞がフィアライドである 分生子形成細胞が無色 分生子形成細胞がアンプル形~円筒形 分生子が無色 分生子が楕円形~長楕円形 ITS+nrLSU+nrSSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりモダマ属、ギンゴウカン属植物が宿主として知られていない 本種より分生子果のサイズが小さい 本種より分生子形成細胞の幅が僅かに広い 本種より分生子のサイズが大きい ITS+nrLSU+nrSSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される