2019年2月7日 (仮訳)Mythicomyces属およびStagnicola属に対する新科ミティコマイセス科、およびSimocybe parvisporaの再検討 Vizzini, A., Consiglio, G. & Marchetti, M. 2019. Mythicomycetaceae fam. nov. (Agaricineae, Agaricales) for accommodating the genera Mythicomyces and Stagnicola, and Simocybe parvispora reconsidered. Fungal Systematics and Evolution. Available at: http://fuse-journal.org/images/Issues/Vol3Art5.pdf [Accessed February 6, 2019] 【R3-05928】2019/2/7投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 分子系統解析により単型属のMythicomycesおよびStagnicolaが単系統を形成することを示し、新科ミティコマイセス科を提唱した。 本科は5.8S+nrLSU+nrSSU+rpb2に基づく分子系統解析でナヨタケ科と姉妹群を形成した。 また、Simocybe parvisporaのタイプ標本などを再検討し、この種をStagnicola perplexaのシノニムと考えた。 (その他掲載種) Mythicomyces corneipes (Fr.) Redhead & A.H. Sm. 【よく似た種との区別】 Stagnicola perplexa 米国、カナダに分布する 生息環境が類似している 形態的に類似している(野外で容易に混同されうる) 襞が淡色 柄が上方にかけて黒色 柄が先細りになる 柄の質感が角質で堅い 柄基部に黄褐色の菌糸体を伴う 被膜を欠く 胞子紋が淡色 5.8S+nrLSU+nrSSU+rpb2およびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり担子胞子表面が小疣状粗面ではなく平滑 本種と異なり子実層シスチジアに結晶を伴わない 本種と異なり子実層シスチジアが厚壁ではなく薄壁 5.8S+nrLSU+nrSSU+rpb2およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Stagnicola perplexa (P.D. Orton) Redhead & A.H. Sm. 【よく似た種との区別】 Simocybe centunculus(ビロードムクエタケ) 形態的に類似している(混同のおそれがある) 柄が中心生 本種と異なり傘がオリーブ色を帯びる 本種と異なり担子胞子が卵状~腎臓形 本種と異なり傘シスチジアが良好に発達する 本種と異なり傘表皮が毛状被~子実層状被である Simocybe sumptuosa 形態的に類似している(混同のおそれがある) 柄が中心生 本種と異なり傘がオリーブ色を帯びる 本種と異なり担子胞子が卵状~腎臓形 本種と異なり傘シスチジアが良好に発達する 本種と異なり傘表皮が毛状被~子実層状被である Mythicomyces corneipes 米国、カナダに分布する 生息環境が類似している 形態的に類似している(野外で容易に混同されうる) 襞が淡色 柄が上方にかけて黒色 柄が先細りになる 柄の質感が角質で堅い 柄基部に黄褐色の菌糸体を伴う 被膜を欠く 胞子紋が淡色 5.8S+nrLSU+nrSSU+rpb2およびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり担子胞子表面が平滑ではなく小疣状粗面 本種と異なり子実層シスチジアに結晶を伴う 本種と異なり子実層シスチジアが薄壁ではなく厚壁 5.8S+nrLSU+nrSSU+rpb2およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される