2024年6月27日 (仮訳)パキスタン産の新種Narcissea lahorensis Usman, M., Izhar, A., & Khalid, AN. 2022. Narcissea lahorensis sp. nov. (Psathyrellaceae, Agaricales) from Pakistan. Mycological Observations. Available at: https://www.mycolobs-journal.org/Volumi/MycolObs03p47-55.pdf [Accessed June 27, 2024] 【R3-11831】2024/6/27投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ パキスタン、ラホールで採集された菌を検討し、Narcissea lahorensisとして新種記載した。 本種はマンゴーの樹下の湿った土壌に発生し、子実体が小型で羊毛状の被膜を伴い、柄が短く基部が膨大し、担子器が幅広く2型があり、担子胞子が帯赤褐色~帯褐黒色、縁シスチジアが多型であることなどで特徴づけられた。 本種の系統的位置はITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析でも確かめられ、Narcissea属における3番目の種となった。 Pakistan, Punjab, Lahore, Allama Iqbal Hall, Boys Hostel no 3 (新種) Narcissea lahorensis Usman & Khalid 語源…ラホール産の 【よく似た種との区別】 Narcissea patouillardii(クズヒトヨタケ) ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地上生ではなく野菜の残渣などに生じる 本種と異なり傘中央部が鈍い帯黄橙色でない 本種より柄が長い 本種と異なり柄が帯灰白色でない 本種と異なり柄基部が膨大するという特徴を欠く 本種と異なり担子器が2型でない 本種より縁シスチジアのサイズが大きい 本種と異なり縁シスチジアが類球形~楕円形 本種より側シスチジアのサイズが大きい 本種と異なり側シスチジアが部分的に小嚢形ではなく類球形~楕円形 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Narcissea cordispora(グンバイクズヒトヨタケ) ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地上生ではなく糞生である 本種より傘のサイズが大きい 本種より柄が長い 本種より担子器の幅が狭い 本種より担子胞子のサイズが大きい ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される