2021年1月3日 (仮訳)Rhazya strictaのエンドファイトである新種Nothophoma multilocularisの天然産物 Abdel-Wahab, MA. et al., 2017. Natural products of Nothophoma multilocularis sp. nov. an endophyte of the medicinal plant Rhazya stricta. Mycosphere. Available at: https://mycosphere.org/pdf/Mycosphere_8_8_15.pdf [Accessed January 3, 2021] 【R3-08019】2021/1/3投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ サウジアラビアにおいて薬用植物Rhazya strictaのエンドファイトとして分離された菌を検討し、21枚の葉から得られた28菌株を5種に同定した。 そのうち、分生子殻が大型多室で、同属他種よりも分生子が大きいことなどで特徴づけられた一種をNothophoma multilocularisとして新種記載した。 本種からはGC-MSで55種類の生理活性物質が同定され、強力な抗菌活性が示された。 Saudi Arabia, Riyadh City, Rawadat Khoraim (新種) Nothophoma multilocularis Abdel-Wahab 語源…多室の(分生子殻の構造から) 【よく似た種との区別】 Nothophoma gossypiicola 分生子に複数の微細な油滴を含む 分生子が無隔壁である 菌糸体がNaOH陰性 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりRhazya strictaではなくワタが宿主として知られている 本種と異なり宿主に葉の斑点病を引き起こす 本種より分生子殻のサイズが小さい 本種と異なり分生子殻が黒色ではなく蜂蜜色でのちに帯オリーブ黒色となる 本種と異なり分生子殻が球形ではなく球形~類球形 本種と異なり分生子殻の頸部の数が6ではなく0-1 本種より分生子形成細胞のサイズが小さい 本種と異なり分生子形成細胞がフラスコ形または多角形ではなく球形~瓶形 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子が棍棒形または円筒形ではなく楕円形 本種と異なり分生子殻の殻壁が8-18ではなく3-10の細胞層からなる 本種と異なり厚壁胞子が鎖生するか大きな集まりをなすのではなく単生するか長く鎖生する 本種より厚壁胞子のサイズが小さい 本種と異なり厚壁胞子が褐色~暗褐色ではなく蜂蜜色~肉桂色 本種よりOA培地での生長が速い 本種と異なりOA培地でのコロニーがオリーブ褐色ではなく鈍緑色~帯オリーブ色 本種と異なりOA培地でのコロニーのリバースがオリーブ褐色ではなく帯オリーブ色 Nothophoma macrospora 分生子が棍棒形~円筒形 分生子に油滴を含む OA培地でのコロニーがオリーブ褐色 OA培地でのコロニーのリバースがオリーブ褐色 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりヒトの臨床検体から分離される 本種より分生子殻のサイズが小さい 本種と異なり分生子殻が黒色ではなく暗褐色 本種と異なり分生子殻が球形ではなく洋梨形 本種と異なり分生子殻の頸部の数が6ではなく2-3 本種と異なり分生子形成様式がフィアロ型ではなく内生出芽型およびフィアロ型 本種より分生子形成細胞のサイズが小さい 本種と異なり分生子形成細胞がフラスコ形または多角形ではなく球形~フラスコ形 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子の隔壁数が0ではなく0(-2) 本種より分生子殻の殻壁が薄い 本種と異なり分生子殻の殻壁が8-18ではなく3-5の細胞層からなる 本種と異なり厚壁胞子を形成しない 本種よりOA培地での生長が遅い