2018年10月18日 (仮訳)南アジアおよび東南アジア産の新規および興味深いラブルベニア目菌類 Haelewaters, D. & Yaakop, S. 2015. New and interesting Laboulbeniales from southern and southeastern Asia. Mycotaxon. Available at: https://doi.org/10.5248/129.439 [Accessed October 17, 2018]. 【R3-05592】2018/10/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ アメリカ自然史博物館の昆虫標本23,000点以上を調査し、フィリピンからLaboulbenia erotylidarumおよびL. popliteaの2新種を記載した。 前者はオオキノコムシ科甲虫、後者はCraspedophorus属甲虫をそれぞれ宿主としていた。 この他にインド、インドネシア、パプアニューギニア、シンガポールから新産種を報告した。 The Philippines, Mindanao Island, Zamboanga Peninsula administrative region (新種) Laboulbenia erotylidarum Haelew. 語源…オオキノコムシ科の 【よく似た種との区別】 Laboulbenia parvula 同じオオキノコムシ科甲虫を宿主とする 本種と異なり子嚢殻がほとんど”free”である 本種と異なり細胞VIの幅が長さよりも大きい 本種と付属糸の構造が異なる 本種と異なり付属糸の最も外側下部の細胞がいくぶん暗色になる Laboulbenia scaphidomorphi 同じオオキノコムシ科甲虫を宿主とする 本種と異なりフィリピンではなくパナマ、ボリビア、ブラジル、エクアドル、パラグアイ、ペルーなどに分布する 本種と異なりScaphidomorphus bosciを宿主とする 本種と異なり子嚢殻の後方縁部に繋がる”insertion cell”を有する Laboulbenia nesitidis 同じオオキノコムシ科甲虫を宿主とする 細胞Vが子嚢殻と”insertion cell”の間に突出する 本種と異なりフィリピンではなくマレーシアなどに分布する 本種と異なりNesitis sexnotataを宿主とする 本種と異なり子嚢殻が長さの半分を超えて”free”である 本種と付属糸の色が異なる 本種と付属糸の分枝パターンが異なる Laboulbenia encaustis 同じオオキノコムシ科甲虫を宿主とする 本種と異なりフィリピンではなくエクアドルなどに分布する 本種と異なりEncaustis praenobilisを宿主とする 本種と異なり子嚢殻の後方縁部に繋がる”insertion cell”を有する Laboulbenia skelleyi 同じオオキノコムシ科甲虫を宿主とする 細胞Vが子嚢殻と”insertion cell”の間に突出する 本種と異なりフィリピンではなくブラジルなどに分布する 本種と異なりPselaphacus属甲虫を宿主とする 本種より菌体がずっと短い 本種より菌体ががっしりとしている 本種と異なり外側の付属糸が分枝しない 本種と異なり内側の付属糸が二叉分岐する Laboulbenia mycotreti 同じオオキノコムシ科甲虫を宿主とする 本種と異なりフィリピンではなくエクアドルなどに分布する 本種と異なりMycotretus属甲虫を宿主とする 本種と異なり菌体ががっしりとしている 本種と異なり内側の付属糸が分枝しない 本種と異なり外側の付属糸が分枝しない 本種と異なり細胞IVが例外的な位置にある The Philippines, Luzon Island, Metropolitan Manila, Manila (新種) Laboulbenia poplitea Haelew. 語源…膝窩の(細胞IIの後縁の角張った形状から) 【よく似た種との区別】 Laboulbenia erecta 同じオサムシ科甲虫を宿主とする 本種と異なりフィリピンではなくメキシコなどに分布する 本種と異なりCraspedophorus属ではなくクロヒラタゴミムシ属甲虫などを宿主とする 本種と異なり子嚢殻が細胞IIIを覆わない 本種と異なり細胞IIが直線状 本種と異なり内側の付属糸の基部の上にある細胞から2つの造精器を生じる 本種と異なり外側の付属糸が常に基部の上の細胞の上部から分枝し、時にさらなる分枝が基部細胞の前面から生じる Laboulbenia brachyonychi 同じCraspedophorus属甲虫を宿主とする 本種と異なり子嚢殻が完全に”free”である 本種と異なり子嚢殻の形状が細長い 本種と異なり”androstichum”が子嚢殻と離れて暗色の柄をなす 本種と異なり外側の付属糸が分枝しない 本種と異なり外側の付属糸の形状が細長い 本種と異なり内側の付属糸が分枝しないか1-2回分枝する 本種と異なり内側の付属糸の形状が細長い Laboulbenia proliferans アジアに分布する 同じCraspedophorus属甲虫を宿主とする 本種と異なりヨーロッパ、アフリカ、オセアニアなどにおける分布が知られている 本種と異なり細胞Vが伸長する Laboulbenia taiwaniana 同じCraspedophorus属甲虫を宿主とする 本種と異なりフィリピンではなく台湾などに分布する 本種と異なり内側の付属糸の基部とその上の細胞の間の隔壁が黒色 本種と異なり細胞Vの長さが細胞IVとほぼ等しい (その他掲載種) Blasticomyces lispini (Thaxt.) I.I. Tav. (アジア、フィリピン新産種) Cantharomyces orientalis Speg. (インドネシア新産種) Dimeromyces rugosus Thaxt. (その他掲載種) Laboulbenia anoplogenii Thaxt. (シンガポール新産種) Laboulbenia cafii Thaxt. (その他掲載種) Laboulbenia satanas Balazuc 【よく似た種との区別】 Laboulbenia bicornis 子嚢殻の突起がオリーブ褐色または褐色 子嚢殻の突起が角状 本種より菌体が短い 本種より菌体の形状がずっと細長い 本種と子嚢殻の突起の形状が異なる Laboulbenia fallax 同じミズスマシ科甲虫を宿主とする 細胞Vが特異的な発達様式を示す 本種と異なり子嚢殻に突起を欠く Laboulbenia rotundata 同じミズスマシ科甲虫を宿主とする 細胞Vが特異的な発達様式を示す 本種と異なり子嚢殻に角状突起を有するのではなく2つの微小な歯牙状突起を有する (パプアニューギニア新産種) Laboulbenia timurensis T. Majewski & K. Sugiy. (フィリピン新産種) Monoicomyces stenusae Thaxt. (インド新産種) Ormomyces clivinae (Thaxt.) I.I. Tav. 【よく似た種との区別】 Ecteinomyces trichopterophilus 托が”uniseriate”である 本種と異なり東南アジアおよびアフリカではなく北米、南米、ヨーロッパなどに分布する 本種と異なりAcrotrichis属昆虫やBaeocrara variolosaなどを宿主とする 本種と異なり細胞IIIに”corner cell”を有する 本種と異なり子嚢殻に細長い頸部を有する (その他掲載種) Peyritschiella princeps (Thaxt.) I.I. Tav.