2024年8月13日 (仮訳)中国産の新規あるいは興味深いマツ関連不完全糸状菌類 Tian, W.-H. et al. 2024. New and Interesting Pine-Associated Hyphomycetes from China. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/10/8/546 [Accessed August 12, 2024] 【R3-11972】2024/8/13投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国四川省のマツ属植物に関連する菌類の多様性を調査し、3種の新種と2種の既知種を記録した。 新種としてCatenulostroma pini、Kirschsteiniothelia longisporum、およびSporidesmiella sichuanensisを記載した。 また、マツ属からの新宿主記録としてParadictyoarthrinium diffractumおよびP. hydeiを記録した。 中国四川省瀘州市道林溝 (新種) Catenulostroma pini W.H. Tian & Maharachch. 語源…マツ属の 【よく似た種との区別】 Catenulostroma hermanusense ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子が短い 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子が螺旋状分生子、糸状分生子、多細胞分生子ではなく楕円形~類円筒形である ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Catenulostroma protearum 横隔壁を有するタイプの分生子の形態が非常に類似している ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子の幅が比較的広い 本種と異なり分生子が螺旋状分生子、糸状分生子、多細胞分生子ではなく多型の石垣状~横隔壁を有する形態である ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Catenulostroma chromoblastomycosum 糸状分生子の形態が類似している ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりヒトの病原菌として知られている ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国四川省成都市双流県九倒拐村 (新種) Kirschsteiniothelia longisporum W.H. Tian & Maharachch. 語源…長い胞子の(分生子のサイズから) 【よく似た種との区別】 Kirschsteiniothelia aquatica ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄のサイズが小さい 本種より分生子のサイズが小さい ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Kirschsteiniothelia cangshanensis ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄のサイズが小さい 本種より分生子のサイズが小さい ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Kirschsteiniothelia fluminicola 分生子の形状が細長く頂端が丸い 分生子に成熟時多隔壁を生じる ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄の幅が狭い 本種より分生子のサイズが比較的小さい ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国四川省成都市双流県九倒拐村 (新種) Sporidesmiella sichuanensis W.H. Tian & Maharachch. 語源…四川産の 【よく似た種との区別】 Sporidesmiella aquatica ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄のサイズが大きい 本種より分生子のサイズが大きい ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Paradictyoarthrinium diffractum Matsushima (その他掲載種) Paradictyoarthrinium hydei N.G. Liu & J.K. Liu