2018年4月11日 (仮訳)ブラジル産のサボテンのエンドファイトであるToxicocladosporium属新種、および新属Neocladosporiumの記載 Bezerra, JDP. et al., 2017. New endophytic Toxicocladosporium species from cacti in Brazil, and description of Neocladosporium gen. nov. IMA fungus. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/ima/imafung/2017/00000008/00000001/art00014 [Accessed April 10, 2018]. 【R3-05022】2018/4/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジルの熱帯林においてサボテンのエンドファイトとして分離された菌を検討し、Toxicocladosporium cactiおよびT. immaculatumの2新種を記載した。 Toxicocladosporium属のタイプ由来菌株全てを調査し、分子系統解析を実施して本属に13種を認めた。 T. leucadendriに対して新属Neocladosporiumを提唱した。 Brazil, Pernambuco, Catimbau National Park (新種) Toxicocladosporium cacti J.D.P. Bezerra, C.M. Souza-Motta & Crous 語源…サボテンの 【よく似た種との区別】 Toxicocladosporium banksiae ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブラジルではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なりPilosocereus属ではなくBanksia属植物などを宿主とする 本種と小分生子柄のサイズの範囲が異なる 本種と異なり小分生子柄の隔壁数が0-1ではなく0 本種と枝状分生子のサイズの範囲が異なる 本種より節間分生子のサイズが大きい 本種より末端生分生子のサイズが大きい 本種とコロニーの生長速度が異なる 本種と異なりコロニーが淡灰色~灰色ではなく帯オリーブ灰色 本種と異なりコロニーから淡褐色~褐色の滲出物を生じるという特徴を欠く ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される razil, Pernambuc, Itaíba, Curral Velho Farm (新種) Toxicocladosporium immaculatum J.D.P. Bezerra, C.M. Souza-Motta & Crous 語源…汚れなき(分生子柄および筆状体が素朴で良好に発達する特徴から) 【よく似た種との区別】 Toxicocladosporium ficiniae ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブラジルではなく南アフリカなどに分布する 本種と異なりMelocactus zehntneriではなくFicinia indicaなどを宿主とする 本種より分生子柄が短い 本種より分生子柄の幅が広い 本種と異なり分生子柄の隔壁数が2-5ではなく1-15 本種と分生子形成細胞のサイズの範囲が異なる 本種より一次枝状分生子のサイズが大きい 本種より二次枝状分生子が長い 本種より節間生分生子が短い 本種よりコロニーの生長が速い 本種とコロニーの色が異なる 本種と異なりOA培地で赤色~暗赤色の色素を産生するという特徴を欠く ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Toxicocladosporium posoqueriae ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブラジルではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なりMelocactus zehntneriではなくPosoqueria latifoliaなどを宿主とする 本種と異なり分生子柄が僅かに退化的という特徴を欠く 本種より分生子柄のサイズが大きい 本種と異なり分生子柄の隔壁数が2-5ではなく1-3 本種より分生子形成細胞のサイズが大きい 本種と異なり分生子が僅かに退化的という特徴を欠く 本種より一次枝状分生子が短い 本種より一次枝状分生子の幅が広い 本種より二次枝状分生子が短い 本種より二次枝状分生子の幅が広い 本種と節間生分生子のサイズが異なる 本種より末端生分生子が短い 本種より末端生分生子の幅が広い 本種よりコロニーの生長が速い 本種とコロニーの色が異なる 本種と異なりOA培地で赤色~暗赤色の色素を産生するという特徴を欠く ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Toxicocladosporium rubrigenum 大分生子柄のサイズの範囲が重なる ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブラジルではなくマダガスカルなどに分布する 本種と異なりMelocactus zehntneriではなくEucalyptus camaldulensisなどを宿主とする 本種と異なり大分生子柄の隔壁数が2-5ではなく1-8 本種より小分生子柄が長い 本種より分生子形成細胞が長い 本種より一次枝状分生子のサイズが小さい 本種より二次枝状分生子が短い 本種より節間生分生子のサイズが小さい 本種より末端生分生子のサイズが小さい 本種よりコロニーの生長が速い 本種とコロニーの色が異なる 本種と異なりOA培地で赤色~暗赤色の色素を産生するという特徴を欠く ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Neocladosporium leucadendri (Crous) J.D.P. Bezerra, Sandoval-Denis, C.M. Souza-Motta & Crous 語源…(属名)新しいCladosporium属 (その他掲載種) Toxicocladosporium banksiae Crous, R.G. Shivas & McTaggart 【よく似た種との区別】 Toxicocladosporium cacti ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオーストラリアなどではなくブラジルに分布する 本種と異なりBanksia属などではなくPilosocereus属植物を宿主とする 本種と小分生子柄のサイズの範囲が異なる 本種と異なり小分生子柄の隔壁数が0ではなく0-1 本種と枝状分生子のサイズの範囲が異なる 本種より節間分生子のサイズが小さい 本種より末端生分生子のサイズが小さい 本種とコロニーの生長速度が異なる 本種と異なりコロニーが帯オリーブ灰色ではなく淡灰色~灰色 本種と異なりコロニーから淡褐色~褐色の滲出物を生じる ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Toxicocladosporium chlamydosporum Crous & M.J. Wingf. ※Toxicocladosporium veloxを本種のシノニムとした。 【よく似た種との区別】 Toxicocladosporium protearum ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と分生子柄のサイズの範囲が異なる 本種と枝状分生子のサイズの範囲が異なる 本種より節間生分生子のサイズが大きい 本種より末端生分生子が長い 本種より末端生分生子の幅が狭い ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Toxicocladosporium ficiniae Crous & A. Wood 【よく似た種との区別】 Toxicocladosporium immaculatum ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカなどではなくブラジルに分布する 本種と異なりFicinia indicaなどではなくMelocactus zehntneriを宿主とする 本種より分生子柄が長い 本種より分生子柄の幅が狭い 本種と異なり分生子柄の隔壁数が1-15ではなく2-5 本種と分生子形成細胞のサイズの範囲が異なる 本種より一次枝状分生子のサイズが小さい 本種より二次枝状分生子が短い 本種より節間生分生子が長い 本種よりコロニーの生長が遅い 本種とコロニーの色が異なる 本種と異なりOA培地で赤色~暗赤色の色素を産生する ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Toxicocladosporium posoqueriae ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄のサイズが大きい 本種と異なり分生子柄の隔壁数が1-15ではなく1-3 本種より分生子形成細胞のサイズが大きい 本種より一次枝状分生子が短い 本種より一次枝状分生子の幅が広い 本種より二次枝状分生子が短い 本種より二次枝状分生子の幅が広い 本種と節間生分生子のサイズが異なる 本種より末端生分生子が短い 本種より末端生分生子の幅が広い ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Toxicocladosporium hominis Sandoval-Denis, Gené & Deanna A. Sutton 【よく似た種との区別】 Toxicocladosporium strelitziae 二次枝状分生子のサイズの範囲が重なる ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄のサイズが小さい 本種より分生子形成細胞のサイズが小さい 本種より一次枝状分生子のサイズが小さい 本種と異なり枝状分生子の表面が平滑~小疣状 本種より節間生分生子のサイズが小さい 本種と異なり節間生分生子の表面が平滑~小疣状 ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Toxicocladosporium irritans 二次枝状分生子のサイズの範囲が重なる ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が短い 本種より分生子柄の幅が広い 本種より分生子形成細胞が短い 本種より一次枝状分生子が短い 本種より一次枝状分生子の幅が広い 本種と節間生分生子のサイズが異なる ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Toxicocladosporium irritans Crous & U. Braun 【よく似た種との区別】 Toxicocladosporium rubrigenum ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が長い 本種より分生子柄の幅が狭い 本種と異なり分生子柄の隔壁数が2-7ではなく1-8 本種より分生子形成細胞が長い 本種より分生子形成細胞の幅が狭い 本種より一次枝状分生子が長い 本種より一次枝状分生子の幅が狭い 本種より二次枝状分生子の幅が狭い ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Toxicocladosporium hominis 二次枝状分生子のサイズの範囲が重なる ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が長い 本種より分生子柄の幅が狭い 本種より分生子形成細胞が長い 本種より一次枝状分生子が長い 本種より一次枝状分生子の幅が狭い 本種と節間生分生子のサイズが異なる ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Toxicocladosporium pini Crous & Y. Zhang ter 【よく似た種との区別】 Toxicocladosporium pseudovelox 形態的に類似している(DNAでしか識別できない) ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄のサイズが小さい 本種より分生子形成細胞のサイズが小さい 本種より節間生分生子のサイズが小さい ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Toxicocladosporium protearum ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種より大分生子柄のサイズが小さい 本種より節間生分生子のサイズが小さい 本種より末端生分生子のサイズが大きい ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Toxicocladosporium posoqueriae Crous & R.G. Shivas 【よく似た種との区別】 Parapericoniella asterinae 分生子形成細胞が輪生する Toxicocladosporium immaculatum ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオーストラリアなどではなくブラジルに分布する 本種と異なりPosoqueria latifoliaなどではなくMelocactus zehntneriを宿主とする 本種と異なり分生子柄が僅かに退化的である 本種より分生子柄のサイズが小さい 本種と異なり分生子柄の隔壁数が1-3ではなく2-5 本種より分生子形成細胞のサイズが小さい 本種と異なり分生子が僅かに退化的である 本種より一次枝状分生子が長い 本種より一次枝状分生子の幅が狭い 本種より二次枝状分生子が長い 本種より二次枝状分生子の幅が狭い 本種と節間生分生子のサイズが異なる 本種より末端生分生子が長い 本種より末端生分生子の幅が狭い 本種よりコロニーの生長が遅い 本種とコロニーの色が異なる 本種と異なりOA培地で赤色~暗赤色の色素を産生する ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Toxicocladosporium ficiniae ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄のサイズが小さい 本種と異なり分生子柄の隔壁数が1-3ではなく1-15 本種より分生子形成細胞のサイズが小さい 本種より一次枝状分生子が長い 本種より一次枝状分生子の幅が狭い 本種より二次枝状分生子が長い 本種より二次枝状分生子の幅が狭い 本種と節間生分生子のサイズが異なる 本種より末端生分生子が長い 本種より末端生分生子の幅が狭い ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Toxicocladosporium protearum Crous & Roets 【よく似た種との区別】 Toxicocladosporium chlamydosporum ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と分生子柄のサイズの範囲が異なる 本種と枝状分生子のサイズの範囲が異なる 本種より節間生分生子のサイズが小さい 本種より末端生分生子が短い 本種より末端生分生子の幅が広い ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Toxicocladosporium pini ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種より大分生子柄のサイズが大きい 本種より節間生分生子のサイズが大きい 本種より末端生分生子のサイズが小さい ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Toxicocladosporium pseudovelox Crous 【よく似た種との区別】 Toxicocladosporium pini 形態的に類似している(DNAでしか識別できない) ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄のサイズが大きい 本種より分生子形成細胞のサイズが大きい 本種より節間生分生子のサイズが大きい ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Toxicocladosporium strelitziae ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が長い 本種より分生子柄の幅が狭い 本種より枝状分生子のサイズが大きい 本種と異なり枝状分生子の隔壁数が0-1ではなく0 ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Toxicocladosporium rubrigenum Crous & M.J. Wingf. 【よく似た種との区別】 Toxicocladosporium irritans ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が短い 本種より分生子柄の幅が広い 本種と異なり分生子柄の隔壁数が1-8ではなく2-7 本種より分生子形成細胞が短い 本種より分生子形成細胞の幅が広い 本種より一次枝状分生子が短い 本種より一次枝状分生子の幅が広い 本種より二次枝状分生子の幅が広い ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Toxicocladosporium immaculatum 大分生子柄のサイズの範囲が重なる ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりマダガスカルなどではなくブラジルに分布する 本種と異なりEucalyptus camaldulensisなどではなくMelocactus zehntneriを宿主とする 本種と異なり大分生子柄の隔壁数が1-8ではなく2-5 本種より小分生子柄が短い 本種より分生子形成細胞が短い 本種より一次枝状分生子のサイズが大きい 本種より二次枝状分生子が長い 本種より節間生分生子のサイズが大きい 本種より末端生分生子のサイズが大きい 本種よりコロニーの生長が遅い 本種とコロニーの色が異なる 本種と異なりOA培地で赤色~暗赤色の色素を産生する ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Toxicocladosporium strelitziae Crous 【よく似た種との区別】 Toxicocladosporium pseudovelox ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が短い 本種より分生子柄の幅が広い 本種より枝状分生子のサイズが小さい 本種と異なり枝状分生子の隔壁数が0ではなく0-1 ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Toxicocladosporium hominis 二次枝状分生子のサイズの範囲が重なる ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄のサイズが大きい 本種より分生子形成細胞のサイズが大きい 本種より一次枝状分生子のサイズが大きい 本種と異なり枝状分生子の表面が平滑~小疣状でない 本種より節間生分生子のサイズが大きい 本種と異なり節間生分生子の表面が平滑~小疣状でない ITS+nrLSU+actA+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される