2020年7月7日 (仮訳)コウジカビ属Circumdati節のオクラトキシンA産生性の新種 Frisvad, JC. et al., 2004. New ochratoxin A producing species of Aspergillus section Circumdati. Studies in Mycology. Available at: http://www.fao.org/fileadmin/user_upload/agns/pdf/coffee/Annex-X.2.pdf [Accessed July 7, 2020] 【R3-07479】2020/7/7投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ コウジカビ属Circumdati節の多相分類学的検討を実施し、A. cretensisなど7新種を記載した。 12種がメレイン、17種がペニシリン酸、17種がキサントメグニンをそれぞれ産生した。 オクラトキシンA産生は8種において豊富であり、2種において少量または豊富に産生した。 South Africa (新種) Aspergillus westerdijkiae Frisvad & Samson 語源…Johanna Westerdijk教授に献名 【よく似た種との区別】 Aspergillus ochraceus β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり菌核が白色~クリーム色ではなく桃色~帯ワイン紫色 本種と異なり37°Cで生育可能 本種と二次代謝産物の種類が異なる β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Little San Salvador Island, Bahamas (新種) Aspergillus roseoglobulosus Frisvad & Samson 語源…ばら色の小球の(コロニーの色および模様から) 【よく似た種との区別】 Aspergillus ochraceus β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりCYA培地でのコロニーがばら赤色でない 本種と異なりCYA培地でのコロニーのリバースがばら赤色でない 本種と異なり37°Cで顕著に生育するという特徴を欠く 本種と二次代謝産物の種類が異なる β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Samaria Cleft, Crete, Greece (新種) Aspergillus cretensis Frisvad & Samson 語源…クレタ産の 【よく似た種との区別】 Aspergillus ochraceus β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が短い 本種と異なり分生子が黄色でない 本種と異なり分生子が楕円形でない 本種より菌核のサイズが小さい 本種と異なり菌核が盤状でない 本種と二次代謝産物の種類が異なる β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Secovlje, Slovenia (新種) Aspergillus flocculosus Frisvad & Samson 語源…羊毛のような(コロニーの質感から) 【よく似た種との区別】 Aspergillus ochraceus β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコロニーが羊毛状でない 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が黄褐色でない 本種と二次代謝産物の種類が異なる β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Nebraska, U.S.A. (新種) Aspergillus neobridgeri Frisvad & Samson 語源…新しいAspergillus bridgeri 【よく似た種との区別】 Aspergillus bridgeri 二次代謝産物の一部を共有する β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり頂嚢が箆状でない 本種と異なりCYA培地でのコロニーが褐色でない 本種と異なりCYA培地でのコロニーのリバースが褐色でない 本種と異なり培養下での分生子形成が乏しいという特徴を欠く β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gauguin garden, Taboga Island, Costa Rica (新種) Aspergillus pseudoelegans Frisvad & Samson 語源…偽のAspergillus elegans ※論文中では採集地がコスタリカとなっているが、パナマが正しい可能性がある。 【よく似た種との区別】 Aspergillus elegans β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりCYA培地における菌核が褐灰色でない 本種と異なり分生子が帯黄褐色または淡褐色でない 本種と二次代謝産物の種類が異なる β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Chamumdeshuran Estate, district Giris, Karnataka, India (新種) Aspergillus steynii Frisvad & Samson 語源…Pieter S. Steyn氏に献名 【よく似た種との区別】 Aspergillus elegans β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子が淡黄色でない 本種と異なり分生子が楕円形でない β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される