2020年3月12日 (仮訳)形態形質および分子系統解析に基づくインド新産種Tulostoma squamosum Dutta, AK., Paloi, S. & Acharya, K., 2020. New record of Tulostoma squamosum (Agaricales: Basidiomycota) from India based on morphological features and phylogenetic analysis. Journal of Threatened Taxa. Available at: https://threatenedtaxa.org/index.php/JoTT/article/view/5663 [Accessed March 12, 2020] 【R3-07126】2020/3/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ インド、西ベンガル州で採集されたTulostoma squamosumをインド新産種として報告した。 インド産標本は原記載によく一致したが、子実体および担子胞子のサイズがより大きい点が異なっていた。 ITS領域に基づく分子系統解析を実施した。 (インド新産種) Tulostoma squamosum (J.F. Gmel.) Pers. ウロコケシボウズタケ 【よく似た種との区別】 Tulostoma brumale(ケシボウズタケ) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドにおける分布が知られていない 本種と異なり外皮が帯灰橙色および帯黄橙色ではなく外側が肉桂褐色~淡い帯褐色で内部が類白色 本種より柄が短い 本種と異なり柄が褐色ではなく藁黄色~淡褐色 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子の装飾が小刺状ではなく小型の疣状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tulostoma dumeticola 本種と異なりインドにおける分布が知られていない 本種と異なり外皮表面が平滑~不明瞭な網目状ではなくいくぶんビロード状で小さな瘤状のパッチをなす 本種と異なり孔口が円形 本種と異なり担子胞子表面の刺状装飾がほぼ網目状をなす Tulostoma dennisii 本種と異なりインドにおける分布が知られていない 本種と異なり”spore-sac”が球形ではなく窪んだ球形 本種と異なり外皮表面が平滑~不明瞭な網目状ではなく鱗片状 本種と異なり柄基部が小さな塊茎状 本種と異なり菌核を生じる Tulostoma bruchi 本種と異なり孔口が円形 本種と異なりインドにおける分布が知られていない 本種と異なり柄表面が皺状 本種と異なり担子胞子が乳頭状 Tulostoma subsquamosum インドに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり外皮表面が平滑~不明瞭な網目状ではなく薄い鱗片状 本種と異なり孔口が円形 本種と異なりソケットが柄から裂けた膜によって分離する 本種より担子胞子の装飾の丈が高い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tulostoma ahmadii ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドにおける分布が知られていない 本種と異なり外皮が淡い帯オリーブ褐色 本種と異なり内皮が帯桃色 本種と異なりソケットが歯牙状および同心円状に配列した膜からなる 本種より柄のサイズがずっと小さい 本種より担子胞子のサイズがやや大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される