2016年9月23日 (仮訳)ロシア、レニングラード地域における地衣類および類縁菌の新産種 (3) Kuznetsova, ES. et al., 2012. New records of lichens and allied fungi from the Leningrad Region, Russia. III. Folia Cryptogamica Estonica. Available at: http://www.academia.edu/download/44859291/0c96053a04520c664a000000.pdf [Accessed September 23, 2016]. 【R3-03318】2016/09/23投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ロシア、レニングラード州およびサンクトペテルブルクから8種の地衣類、8種の地衣生菌、および3種の非地衣を報告した。 そのうちArthonia caerulescensなど5種はロシア新産種であった。 その他の種は北西ヨーロッパロシア、レニングラード州、サンクトペテルブルクあるいはレニングラード州内の各地域における新産種であった。 (レニングラード州東部新産種) Abrothallus cetrariae Kotte (北西ヨーロッパロシア新産種) Arthonia apotheciorum (A. Massal.) Almq. (ロシア新産種) Arthonia caerulescens (Almq.) R. Sant. (ロシア新産種) Arthonia ligniaria Hellb. 【よく似た種との区別】 Arthonia mediella 本種と異なり子実層がルゴール液で赤色や青色に呈色しないという特徴を欠く 本種より子実下層の幅が狭い 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり側糸状体の頂部が分枝するという特徴を欠く (サンクトペテルブルク連邦市新産種) Caloplaca crenulatella (Nyl.) H. Olivier (ロシア新産種) Hawksworthiana peltigericola (D. Hawksw.) U. Braun 【よく似た種との区別】 Refractohilum peltigerae 宿主に同じタイプのゴールを生じる 本種と分生子形成様式が異なる (レニングラード州新産種) Lichenoconium lecanorae (Jaap) D. Hawksw. 【よく似た種との区別】 Lichenoconium erodens 同じチャシブゴケ属地衣を宿主とすることがある 本種より分生子果のサイズが小さい 本種より分生子のサイズが小さい Lichenoconium usneae 同じチャシブゴケ属地衣を宿主とすることがある 本種より分生子形成細胞が短い (レニングラード州西部新産種) Micarea lithinella (Nyl.) Hedl. 【よく似た種との区別】 Micarea farinosa 本種と異なり地衣体が粉質 (北西ヨーロッパロシア新産種) Micarea lutulata (Nyl.) Coppins (ロシア新産種) Micarea pycnidiophora Coppins & P. James 【よく似た種との区別】 Micarea stipitata ヨーロッパに分布する 粉子器が細長い 本種と異なりロシア、フェノスカンジア、バルト諸国ではなく西欧などに分布する 本種より粉子器が短い 本種より粉子のサイズが小さい 本種と異なり粉子器の壁がC+赤色 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含む (レニングラード州新産種) Phaeocalicium populneum (Brond. ex Duby) A.F.W. Schmidt (レニングラード州新産種) Phaeosporobolus usneae D. Hawksw. & Hafellner (北西ヨーロッパロシア新産種) Protoparmelia oleagina (Harm.) Coppins (北西ヨーロッパロシア新産種) Stictis radiata (L.) Pers. 【よく似た種との区別】 Stictis brunnescens ロシアに分布する 本種と異なり子器断面の縁部が部分的に褐色 本種と異なり側糸状体層が密ではなく緩い 本種と異なり側糸状体層がゼラチン化する (レニングラード州新産種) Strigula stigmatella (Ach.) R.C. Harris 【よく似た種との区別】 Strigula jamesii 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なり子嚢胞子の細胞数が7-8(-10)でない (ロシア新産種) Trichonectria rubefaciens (Ellis & Everh.) Diederich & Schroers 【よく似た種との区別】 Trichonectria anisospora 本種と異なりカラクサゴケ属地衣ではなくHypogymnia physodesを宿主とする 本種と異なり子器が常に無柄という特徴を欠く Trichonectria australis 本種と異なり新熱帯などに分布する 本種と異なりカラクサゴケ属ではなくサルオガセ属地衣などを宿主とする 本種より子嚢胞子が短い (レニングラード州東部新産種) Xanthoriicola physciae (Kalchbr.) D. Hawksw.