2021年7月13日 (仮訳)極東ロシア新産の地衣類 (2):森林に生息する種 Davydov, EA. et al., 2021. New records of lichens from the Russian Far East. II. Species from forest habitats. Opuscula Philolichenum. Available at: https://www.biosoil.ru/Research/Publication/19572 [Accessed July 13, 2021] 【R3-08590】2021/7/13投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Micarea xanthonicaおよびTrapelia elacistaをアジアおよびロシアにおける新産種として報告した。 また、Lecania coreanaおよびLepraria pseudoarbusculaをロシアにおける新産種としてそれぞれ報告した。 その他に沿海地方、ハバロフスク地方などにおける新産種を報告し、各種について説明や写真等を付した。 (沿海地方新産種) Coenogonium isidiatum (G. Thor & Vezda) Lücking, Aptroot & Sipman 【よく似た種との区別】 Coenogonium agonimioides 子嚢胞子が紡錘形 本種と異なり岩上生地衣である 本種と異なり地衣体が帯緑灰色 本種と異なり地衣体が珊瑚状 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子の細胞数が2ではなく1 Coenogonium upretianum 子嚢胞子が紡錘形 本種と異なり地衣体が緑色 本種と異なり地衣体がほとんどの場合分枝しない 本種と異なり地衣体に光沢を有する 本種より裂芽が厚い 本種より子嚢胞子が長い Coenogonium fruticulosum 本種より地衣体が長い 本種と異なり地衣体が密な珊瑚状 本種と異なり裂芽が緑色~橙色 本種と異なり果殻の縁が部分的に円鋸歯状 本種より子嚢胞子のサイズが僅かに小さい Coenogonium isidiosum 本種より子器のサイズが小さい 本種と異なり子器盤が帯褐黄色 本種より子実層の丈が低い 本種より子嚢胞子の幅が狭い Coenogonium isidiigerum 本種より裂芽が厚い 本種と異なり下生菌糸が白色 本種より子嚢胞子のサイズがずっと大きい Coenogonium disciforme 本種と異なり葉上生地衣である 本種と異なり地衣体が消失性 本種と異なり裂芽が盤状 Coenogonium isidiiferum 本種と異なり葉上生地衣である 本種と異なり地衣体が消失性 本種と異なり裂芽が盤状 (ロシア新産種) Lecania coreana S.Y. Kondratyuk, L. Lőkös & J.-S. Hur 【よく似た種との区別】 Rinodina spp. 本種と異なり子嚢胞子が無色でない Lecania chirisanensis 韓国に分布する 岩上生地衣である 地衣体が連続的なフィルム状 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり子器が暗褐色 本種と異なり子器が半凸形 本種と異なり果殻の縁が子器盤より淡色 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Lecania rinodinoides 形態的に類似している(違いが明瞭でない) 地衣体がいくぶん連続的 子器のサイズの範囲が重なる 子実層の丈の範囲が重なる 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 果殻の縁の厚さが類似している 本種より地衣体が厚い 本種と異なり地衣体の中央部が亀裂状なのではなく全体が連続的~亀裂状である 本種と異なり子器がゼオリン型ではなくレカノラ型 本種と異なり子実下層が無色ではなく藁色~帯褐色 本種と異なり果殻の縁が厚壁菌糸組織ではなく異形菌糸組織からなる (ロシア新産種) Lepraria pseudoarbuscula (Asahina) Lendemer & Hodkinson (クリル諸島、サハリン州新産種) Lichenomphalia umbellifera (Linnaeus) Redhead, Lutzoni, Moncalvo & Vilgalys チャサカズキタケ 【よく似た種との区別】 Lichenomphalia velutina 形態的に類似している(この種が退色すると混同のおそれがある) 本種と異なり子実体が暗褐色で老成すると淡色となる 本種より担子器のサイズが小さい 本種より菌糸の幅が狭い 本種と異なり菌糸が厚壁でない Lichenomphalia alpina 本種と異なり子実体が明黄色 Lichenomphalia hudsoniana(アオウロコゴケ) 形態的に類似している 本種と異なり地衣体がCoriscium型 (極東ロシア新産種) Micarea globulosella (Nylander) Coppins タマイボゴケ 【よく似た種との区別】 Micarea denigrata 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なり子嚢胞子が桿形またはほぼ針状でない Micarea nitschkeana 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なり子嚢胞子が桿形またはほぼ針状でない Micarea synotheoides 本種と異なり地衣体が暗緑色 本種と異なり地衣体が小粒状の小区画からなる 本種と異なり地衣体が湿時いくぶんゼラチン質 本種より子嚢胞子がしばしば長い 本種と異なり薄層クロマトグラフィーで地衣成分が検出されない Bacidia beckhausii 肉眼的形態が類似している 顕微鏡的形態が類似している 本種と異なり共生藻が”non-micareoid”である 本種より共生藻の細胞が大きい (アジア、ロシア新産種) Micarea xanthonica Coppins & Tønsberg 【よく似た種との区別】 Micarea viridileprosa 本種と異なり地衣体がC+で”fleetingly red”である 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含む Micarea isabellina 地衣成分としてキサントン類を含む 本種と異なり地衣体が小区画状 本種と異なり子器が黒色 本種と異なり子嚢胞子の横隔壁数がほとんどの場合1なのではなく3 Micarea lignaria var. endoleuca 地衣成分としてキサントン類を含む 本種と異なり地衣体が小区画状 本種と異なり子器が黒色 本種と異なり子嚢胞子の横隔壁数がほとんどの場合1なのではなく3-7 (サハリン島新産種) Ramalina thrausta (Acharius) Nylander 【よく似た種との区別】 Alectoria spp. 地衣体が灰色 地衣体に長い枝を有する 本種と異なり顕著な細長い偽盃点を有する (ハバロフスク地方新産種) Rinodina herrei H. Magnusson 【よく似た種との区別】 Rinodina juniperina 本種と異なりロシアにおける分布が知られていない 本種と異なり子嚢胞子がPhyscia型 本種より子嚢胞子のサイズが小さい Rinodina hallii 本種と異なりロシアにおける分布が知られていない 本種と異なり子器に粉霜を伴う 本種と異なり子嚢胞子がPhyscia型 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Rinodina intermedia ロシアに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり地上生地衣である 本種と異なり子嚢胞子の隔壁が3隔壁または石垣状 (アジア、ロシア新産種) Trapelia elacista (Acharius) A. Orange 【よく似た種との区別】 Trapelia coarctata 本種と異なり地衣体が非常に薄い 本種と異なり地衣体が淡い帯緑灰色 本種と異なり地衣体が連続的で若干亀裂を生じる 本種と異なり子器が地衣体が亀裂によって離れない Trapelia glebulosa 形態的に類似している(混同されていた) 本種と異なり地衣体の小区画が凸形~輪郭明瞭 本種と異なり果托の縁の形態が異なる Trapelia involuta 形態的に類似している(混同されていた) 本種より地衣体の小区画のサイズが大きい 本種と異なり地衣体が類鱗片状で円鋸歯状~裂片状 本種と異なり地衣体の小区画に時に光沢を有する