2014年2月28日 (仮訳)中国産のチズゴケ属の新記録 Zhao, Z-T. et al., 2013. New records of Rhizocarpon from China. Mycotaxon. Available at: http://www.jjh.cz/upload/23797.pdf [Accessed February 28, 2014]. 【R3-00446】2014/02/28投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国からチズゴケ属Phaeothallus亜属の4種を記録した。 4種はいずれも、中国新産種として報告された。 各種の外観、子器の切片、子嚢および子嚢胞子の写真を撮影し、類似種との相違点を付した。 (中国新産種) Rhizocarpon grande (Florke ex Flot.) Arnold 【よく似た種との区別】 Rhizocarpon eupetraeum 形態的に類似している 地衣体が疣状 本種と異なり子実上層がKOH陰性 本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含む 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含まない Rhizocarpon geminatum 形態的に類似している 本種と異なり子嚢が2胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含まない (中国新産種) Rhizocarpon infernulum (Nyl.) Lynge 【よく似た種との区別】 Rhizocarpon hochstetteri 形態的に類似している 本種より地衣体が厚い 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Rhizocarpon cinereovirens 形態的に類似している 本種より果殻が発達しない 本種と異なり内部が無色 本種と異なり地衣成分として通常スチクチン酸およびノルスチクチン酸を含む (中国新産種) Rhizocarpon petraeum (Wulfen) A. Massal. 【よく似た種との区別】 Rhizocarpon umbilicatum 形態的に類似している 本種と異なり通常珪質岩ではなく石灰岩に発生する 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子を見た時に12-21細胞ではなく6-8細胞が見える Rhizocarpon lavatum 本種の地衣体が粉霜にあまり覆われていない時に形態が類似している 本種と異なり地衣成分を含まない Rhizocarpon reductum 本種の地衣体が粉霜にあまり覆われていない時に形態が類似している 本種と異なり子嚢胞子を見た時に12-21細胞ではなく8-13細胞が見える (中国新産種) Rhizocarpon rubescens Th. Fr. 【よく似た種との区別】 Rhizocarpon suomiense 子嚢胞子が無色 子嚢胞子が石垣状 地衣成分としてノルスチクチン酸を含む 本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく2胞子性 本種より子嚢胞子が石垣状になり、31-54細胞が見える Rhizocarpon reductum 形態的に類似している 本種と異なり子実上層がKOHで青色に呈色する 本種と異なり果殻がKOHで黄色に呈色する 本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸を含む