2022年12月25日 (仮訳)ヒマラヤ西部における鱗片状地衣の新産種 Upreti, DK. et al., 2010. New records of squamulose lichens from western Himalaya. Geophytology. Available at: https://www.researchgate.net/publication/266140135_News_records_of_some_interesting_squamulose_lichens_from_Western_Himalaya [Accessed December 25, 2022] 【R3-10181】2022/12/26投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ヒマラヤ西部から5種と2亜種の鱗片状地衣を初めて報告した。 そのうちLecidoma demissum、Miriquidica mexicanaとToninia属3分類群はインドから初報告となった。 各種について記載文、写真、標本情報、類似種との差異などについて記述した。 (インド新産種) Lecidoma demissum (Rutstr.) Gotth. Schneid. & Hertel (インド新産種) Miriquidica mexicana Rambold, Sipman & Hertel 【よく似た種との区別】 Miriquidica garovaglii 本種と異なりインドにおける分布が知られていない 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸を含む (ヒマラヤ西部新産種) Psora decipiens (Hedw.) Hoffm. 【よく似た種との区別】 Psora crenata 本種より地衣体の鱗片が幅広く厚い 本種と異なり地衣体の鱗片の中央部に窪みがなく上向きに屈曲し縁部が顕著な円鋸歯状なのではなく、中央部に窪みがあり下向きに屈曲しいくぶん全縁である Psora himalayana インドに分布する 本種と異なり地衣体の鱗片が重生する 本種と異なり子器が葉央に位置する (ヒマラヤ西部新産種) Psora himalayana (C. Bab.) Timdal 【よく似た種との区別】 Psora decipiens インドに分布する 本種と異なり地衣体の鱗片が重生するという特徴を欠く 本種と異なり子器が葉央に位置するという特徴を欠く Psora globifera 地衣体に粉霜を伴うことがある 本種ほど地衣体の鱗片が規則的に重生しない 本種より地衣体の鱗片のサイズが大きい 本種と異なり地衣体の鱗片が顕著に白色に縁取られるという特徴を欠く 本種と異なり地衣体の粉霜が主に鱗片上面の縁部付近に生じる 本種と異なり地衣体下面が通常淡褐色~褐色ではなく通常縁部付近が白色 本種と異なり髄層に蓚酸カルシウムを含むことがあるという特徴を欠く 本種と異なり下皮層に蓚酸カルシウムを含むことがあるという特徴を欠く (インド新産種) Toninia cinereovirens (Schaer.) A. Massal. 【よく似た種との区別】 Toninia squalida 本種と異なり地衣体の鱗片がしばしば重生するのではなく決して重生しない 本種と異なり地衣体の鱗片が暗灰色ではなく褐色 本種と異なり地衣体の鱗片がいくぶん基質に圧着する 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なり子嚢胞子が桿形ではなく針状 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1-3ではなく3-7 (インド新産種) Toninia tristis subsp. asiae-centralis (H. Magn.) Timdal 【よく似た種との区別】 Toninia tristis subsp. arizonica 本亜種と異なり子嚢胞子が常に”simple”である 本亜種と異なり化学型6である (インド新産種) Toninia tristis subsp. scholanderi (Lynge) Timdal 【よく似た種との区別】 Toninia tristis subsp. pseudotabacina 本亜種より地衣体の鱗片のサイズが大きい 本亜種と異なり地衣体の鱗片中央部に窪みがある 本亜種と異なり化学型2である