2023年3月25日 (仮訳)栄養価および健康上の価値が高い新種の商用栽培きのこ、Agrocybe striatipes Li, J. et al. 2023. New Species Agrocybe striatipes, also a Newly Commercially Cultivated Mushroom with Highly Nutritional and Healthy Values. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/9/3/383 [Accessed March 25, 2023] 【R3-10451】2023/3/25投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国四川省で採集された、最近栽培に成功した食用きのこをAgrocybe striatipesとして新種記載した。 本種は傘が帯黄褐色で柄表面に深い条線~溝線をあらわし、担子胞子が他種より小さく、側シスチジアが比較的大型であることなどで特徴づけられた。 必須アミノ酸8種類を含む17種類のアミノ酸のほか、カルシウムやビタミンDなど豊富な栄養素や薬理作用のある物質を含んでいた一方、有害な重金属は検出されなかった。 中国四川省宜賓市興文県僰王山鎮富安村 (新種) Agrocybe striatipes R.L. Zhao & J.X. Li 語源…条線状の柄の(柄の表面性状から) 【よく似た種との区別】 Agrocybe smithii ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIに含まれる) 本種と異なり傘がオリーブ色を帯びる 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Agrocybe allocystis 肉眼的形質が非常に類似している 本種より担子胞子のサイズがずっと大きい 本種と異なり側シスチジアが便腹形~瓶形で頂部が通常偽頭状~頭状 本種と異なり縁シスチジアが便腹形~瓶形で頂部が通常偽頭状~頭状 Agrocybe broadwayi 本種と異なり傘表面が小さな同色の小鱗片に覆われることがある 本種と異なり傘縁部に通常条線をあらわす 本種より担子胞子のサイズが大きい Agrocybe retigera 中国に分布する 傘が黄クリーム色~淡い帯褐色 傘が中高である 本種と異なり米国における分布が知られている 本種と異なり傘表面の窪みおよび皺が老成すると消失する 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子の壁が二重である ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレードIではなくIVに含まれる)