2014年8月1日 (仮訳)ブラジルの半乾燥地域、カーチンガ・バイオーム産の分生子形成菌の新種および新組み合わせ Almeida, DAC., Miller, AN., Gusmão, LFP. 2014. New species and combinations of conidial fungi from the semi-arid Caatinga biome of Brazil. Nova Hedwigia. … Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/schweiz/novh/2014/00000098/F0020003/art00008 [Accessed July 31, 2014]. 【R3-00959】2014/08/1投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジルのカーチンガ・バイオームにおける調査で腐朽植物上に見出された3種を新種記載した。 Anungitopsis caatingensisは陸上、Codinaea pindobacuensisとStanjehughesia clavataは淡水中から見出された。 また、Anungitopsis属の検索表を掲載し、Janetia属3種をLinkosia属に移し、2種をシノニムとした。 Brazil, Bahia, Pindobaçu, Serra da Fumaça (新種) Anungitopsis caatingensis D.A.C.Almeida & Gusmão 語源…カーチンガ産の 【よく似た種との区別】 Anungitopsis gomerensis 分生子が倒卵形 本種と異なり分生子形成細胞の小歯が常に不明瞭ではなく不明瞭~明瞭 本種より分生子が短い 本種と異なり分生子の全細胞が同色なのではなく淡褐色と褐色の細胞が混じる Brazil, Bahia, Pindobaçu, Serra da Fumaça (新種) Codinaea pindobacuensis D.A.C.Almeida & Gusmão 語源…ピンドバス産の 【よく似た種との区別】 Dictyochaeta obesispora シンネマを形成する 本種と異なりシンネマを構成する分生子柄の数が35までではなく45まで 本種と異なり分生子形成細胞がモノフィアライドではなくポリフィアライド 本種と異なり分生子の隔壁数が0-1ではなく0 本種と異なり分生子に油滴を欠く 本種より剛毛が短い Dictyochaeta dendroidea シンネマを形成する 本種よりシンネマの幅が狭い 本種と異なりシンネマを構成する分生子柄の数が35までではなく25まで 本種と異なり分生子形成細胞がモノフィアライドではなくポリフィアライド 本種と異なり分生子の隔壁数が0-1ではなく0 本種と異なり分生子に油滴を欠く 本種より剛毛が短い Brazil, Bahia, Pindobaçu, Serra da Fumaça (新種) Stanjehughesia clavata D.A.C.Almeida & Gusmão 語源…棍棒形の(分生子の形状から) 【よく似た種との区別】 Stanjehughesia curviapicis 真の隔壁と異隔壁の両方を持つ分生子を形成する 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子が棍棒形~円筒形ではない 本種と異なり分生子の頂部が直線状でない (新組み合わせ) Stanjehughesia curviapicis (Goh & K.D.Hyde) D.A.C.Almeida & Gusmão 旧名:Janetia curviapicis Goh & K.D.Hyde ※Stanjehughesia hamatiellaを本種のシノニムとした。 (その他掲載種) Cacumisporium pleuroconidiophorum (Davydkina & Melnik) R.F.Castañeda, Heredia & Iturr. ※Minimelanolocus machiliを本種のシノニムとした。 (新組み合わせ) Linkosia bacilliformis (Gamundí, Aramb. & Giaiotti) D.A.C.Almeida & Gusmão 旧名:Janetia bacilliformis Gamundí (新組み合わせ) Linkosia canescens (B.Sutton & Pascoe) D.A.C.Almeida & Gusmão 旧名:Janetia canescens B. Sutton & Pascoe (新組み合わせ) Linkosia refugia (B.Sutton & Pascoe) D.A.C.Almeida & Gusmão 旧名:Janetia refugia B.Sutton & Pascoe (その他の分類学的措置・知見) Stanjehughesia clavataとStanjehughesia curviapicisがLinkosia属または新属に含まれる可能性を示唆したが、分子データにより系統関係が明らかになるまで現状に留める方針を示した。