2016年12月4日 (仮訳)ニュージーランド産葉生息性不完全糸状菌の新種および新産種 Braun, U. & Hill, CF., 2008. New species and new records of foliicolous hyphomycetes from New Zealand. Australasian Mycologist. Available at: https://www.researchgate.net/profile/Uwe_Braun/publication/269988542_NEW_SPECIES_AND_NEW_RECORDS_OF_FOLIICOLOUS_HYPHOMYCETES_FROM_NEW_ZEALAND/links/549fed410cf257a635fec288.pdf [Accessed December 4, 2016]. 【R3-03534】2016/12/04投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ニュージーランドからGonatophragmium epilobii、Pseudocercospora ackamae、P. virgiliae、Ramularia hydrangeae-macrophyllae、およびStenella sinuosogeniculataの5新種を記載した。 また、新組み合わせPseudocercospora escalloniaeを提唱した。 その他にニュージーランド新産種あるいは既知種の新宿主を報告した。 New Zealand, Auckland, Mount Albert, Carrington Road, Unitec (新種) Gonatophragmium epilobii U. Braun & C.F. Hill 語源…モクセイソウ属の 【よく似た種との区別】 Gonatophragmium obscurum ニュージーランドに分布する 本種と異なりEpilobium ciliatumではなくグアバを宿主とする 本種と異なり分生子が淡オリーブ色、オリーブ色、帯オリーブ褐色ではなくほぼ無色、淡オリーブ色、淡黄褐色 本種より分生子が長い 本種より分生子のQ値が大きい 本種と異なり分生子の隔壁数が0-1ではなく0-1(-3) Gonatophragmium mori 本種と異なり熱帯諸国に広く分布する 本種と異なりEpilobium ciliatumではなく異なる科の多数の植物を宿主とする 本種より分生子のサイズが長い 本種と異なり分生子の隔壁数が0-1ではなくほとんどの場合3 Gonatophragmium mangiferae 本種と異なりニュージーランドではなくミャンマーなどに分布する 本種と異なりEpilobium ciliatumではなくマンゴーなどを宿主とする 本種より分生子の幅が広い Gonatophragmium kuanense 本種と異なりニュージーランドではなくインドなどに分布する 本種と異なりEpilobium ciliatumではなくMiliusa tomentosaなどを宿主とする 本種と異なり分生子形成部位が小歯状で円錐状 本種と異なり分生子が紡錘形でしばしば屈曲する 本種と異なり分生子の隔壁数が0-1ではなく2-3 New Zealand, Auckland, Mount Albert, Carrington Road, Unitec (新種) Pseudocercospora ackamae U. Braun & C.F. Hill 語源…Ackama属の 【よく似た種との区別】 Pseudocercospora capensis 同じクノニア科植物を宿主とする 本種と異なりニュージーランドではなく南米などに分布する 本種と異なりAckama rosifoliaではなくCunonia capensisなどを宿主とする 本種と異なり表在性の菌糸体を欠く 本種と異なり分生子柄が常に束生する 本種より分生子柄が常に短い 本種と異なり分生子柄に隔壁を欠く 本種と異なり分生子が円筒形 New Zealand, Auckland, Mount Albert, Carrington Road, Unitec (新種) Pseudocercospora virgiliae U. Braun & C.F. Hill 語源…Virgilia属の 【よく似た種との区別】 Pseudocercospora mucunae-ferrugineae 本種と異なりニュージーランドではなくインド、台湾などに分布する 本種と異なりVirgilia divaricataではなくMucuna属植物などを宿主とする 本種と異なり分生子柄が類棍棒形でない 本種と異なり分生子柄が膝折状 本種と異なり分生子柄に小歯を有する 本種より分生子がずっと長い 本種と異なり分生子の隔壁数が(0-)1-4(-5)ではなく最大12 Pseudocercospora phaseolicola 同じマメ科植物を宿主とする 分生子柄が表在性の菌糸から生じる 分生子柄が単生する 本種と異なりニュージーランドではなく台湾などに分布する 本種と異なり分生子柄が類棍棒形でない 本種より分生子が長い 本種より分生子の幅がずっと狭い 本種と異なり分生子の隔壁数が(0-)1-4(-5)ではなく最大8 New Zealand, Auckland, Mount Albert, Ruarangi Road (新種) Ramularia hydrangeae-macrophyllae U. Braun & C.F. Hill 語源…Hydrangea macrophyllaの 【よく似た種との区別】 Ramularia hydrangeae 同じアジサイ属植物を宿主とする 本種と異なりニュージーランドではなく中国などに分布する 本種と異なりHydrangea macrophyllaではなくH. bretschneideriなどを宿主とする 本種と異なり分生子柄が単生するのではなく常に束生する 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子の隔壁数が0(-1)ではなく0-3 New Zealand, Auckland, Grey Lynn, Great North Road, Western Springs (新種) Stenella sinuosogeniculata U. Braun & C.F. Hill 語源…波打つ膝折状の 【よく似た種との区別】 Stenella myrsines 同じツルマンリョウ属植物を宿主とする 本種と異なりニュージーランドではなく台湾などに分布する 本種と異なりMyrsine australisではなくM. sequiniiなどを宿主とする 本種より分生子柄がずっと長い 本種と異なり分生子柄が波打つ膝折状ではなく直線状の糸状円筒形で膝折状にならない 本種と異なり分生子が類針形~倒棍棒状円筒形ではなく円筒形 Stenella embeliae 本種と異なりニュージーランドではなくインドなどに分布する 本種と異なりMyrsine australisではなくEmbelia robustaなどを宿主とする 本種と異なり分生子柄が波打つ膝折状ではなく直線状で頂部のみ屈曲する膝折状 本種より分生子の幅がずっと広い 本種と異なり分生子の隔壁数が0-18 Mycosphaerella maesae 本種と異なりニュージーランドではなく南アフリカなどに分布する 本種と異なりMyrsine australisではなくMaesa lanceolataなどを宿主とする 本種より分生子柄がずっと短い 本種より分生子が長い 本種より分生子の幅が狭い (その他掲載種) Cercospora deutziae Ellis & Everh. ※新宿主Deutzia gracilis (その他掲載種) Cercospora resedae Fuckel ※新宿主Reseda luteola (新組み合わせ) Pseudocercospora escalloniae (Marchion.) U. Braun & C.F. Hill 旧名:Cercospora escalloniae Marchion. (その他掲載種) Pseudocercospora rubi (Sacc.) Deighton (ニュージーランド新産種) Ramularia gunnerae (Speg.) U. Braun ※新宿主Gunnera tinctoria (ニュージーランド新産種) Ramularia rollandii Fautrey ※新宿主Iris ×hollandica (ニュージーランド新産種) Stenella pittospori U. Braun ※新宿主Pittosporum tenuifolium