2016年3月16日 (仮訳)タイ産モジゴケ属地衣の新種および新産種 Pitakpong, A. et al., 2015. New species and records of the lichen genus Graphis (Graphidaceae, Ascomycota) from Thailand. The Lichenologist. … Available at: http://journals.cambridge.org/abstract_S0024282915000213 [Accessed March 15, 2016]. 【R3-02746】2016/03/16投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイ、ナコーンラーチャシーマー県から樹皮生のモジゴケ属地衣の1新種 (Graphis koratensis) を記載した。 新種は樹皮生で、リレラの溝に沿って類白灰色または灰緑色の粉霜を伴い、子嚢胞子に横隔壁を有し、地衣成分としてノルスチクチン酸を含むことなどで特徴づけられた。 また、G. cinctaなど6種をタイ新産種として報告し、その他にタイ産の現在シノニムとされている種の一覧を掲載した。 Thailand, Nakhon Ratchasima Province, Sakaerat Environmental Research Station (新種) Graphis koratensis Pitakpong, Kraichak & Lücking 語源…コラート産の(※コラートはナコーンラーチャシーマー県の伝統的な呼称) 【よく似た種との区別】 Graphis caesiella リレラが細長く不規則に分枝する 唇部に白色の粉霜を伴う 地衣成分が同一 mtSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり果殻が完全に炭化するという特徴を欠く mtSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Graphis handelii(ニセモジゴケ) タイに分布する mtSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 mtSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Graphis marginata 果殻が完全に炭化する 子嚢胞子が大型 子嚢胞子に横隔壁を有する 地衣成分としてノルスチクチン酸を含む 本種と異なり唇部が帯灰黒色ではなく黒色 本種と異なり分子系統解析で”Graphis“クレードではなく”Allographa“クレードに含まれる(先行研究) Graphis erythrocardia Lücking et al. (2009) の検索表で同じ”couplet 6″に含まれる 地衣成分としてノルスチクチン酸を含む 本種より子嚢胞子のサイズが小さい (タイ新産種) Graphis cincta (Pers.) Aptroot (タイ新産種) Graphis jejuensis K.H. Moon, M. Nakan. & Kashiw. (タイ新産種) Graphis nigrocarpa Adaw. & Makhija (タイ新産種) Graphis renschiana (Müll. Arg.) Stizenb. (タイ新産種) Graphis seminuda Müll. Arg. (タイ新産種) Graphis subserpentina Nyl.