2019年4月26日 (仮訳)南米のナンキョクブナ林に産したフウセンタケ属の新節Austroamericaniに属する新種 San-Fabian, B. et al., 2018. New species of Cortinarius sect. Austroamericani, sect. nov., from South American Nothofagaceae forests. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/00275514.2018.1515449?journalCode=umyc20 [Accessed April 26, 2019] 【R3-06164】2019/4/26投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 南米のナンキョクブナ林において採集されたフウセンタケ属の新節Austroamericaniに含まれる種を報告した。 本節には既に記載された1種に加え、本研究で記載したCortinarius austroamericanusなど7新種と、環境配列のみが知られる4種が認識された。 採集した全種のDNAバーコードを作成したほか、本節の検索表を掲載した。 Argentina, Rio Negro, Nahuel Huapi National Park, road to Tronador, after Pampa Linda, at the base of the hill (新種) Cortinarius austroamericanus San-Fabian, Niskanen & Liimat. 語源…南米の 【よく似た種との区別】 Cortinarius morenense 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 担子胞子が大型 本種と異なり傘が褐色~帯赤褐色ではなく帯黄褐色~褐色 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なり担子胞子の装飾が顕著な疣状ではなく微細~中程度の疣状 Cortinarius rufoides 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 担子胞子のサイズが類似している 本種より担子胞子のQ値平均が大きい 本種と異なり担子胞子の装飾が粗い疣状ではなく微細 本種と異なり担子胞子がほぼ非デキストリノイド Cortinarius rufus 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 担子胞子が大型 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり担子胞子の装飾が粗い疣状ではなく中程度 Cortinarius subrufus 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 担子胞子のサイズが類似している 担子胞子がデキストリノイド 本種と異なり傘が褐色ではなく鮮やかな帯赤褐色~暗い帯赤褐色 本種と異なり担子胞子の装飾が顕著な疣状ではなく中程度 Argentina, Rio Negro, Nahuel Huapi National Park, road to Tronador, after Pampa Linda, at the base of the hill (新種) Cortinarius mascardiensis San-Fabian, Niskanen & Liimat. 語源…マスカルディ産の Argentina, Rio Negro, Nahuel Huapi National Park, Arroyo Goye near Colonia Suiza, nearby the Perito Moreno Lake (新種) Cortinarius morenense San-Fabian, Niskanen & Liimat. 語源…(ペリート・)モレノ(湖)産の 【よく似た種との区別】 Cortinarius austroamericanus 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 担子胞子が大型 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が帯黄褐色~褐色ではなく褐色~帯赤褐色 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり担子胞子の装飾が微細~中程度の疣状ではなく顕著な疣状 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius rufoides 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 担子胞子が大型 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が帯黄褐色~褐色ではなく褐色~帯赤褐色 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり担子胞子の装飾が微細~中程度の疣状ではなく微細 本種と異なり担子胞子がほぼ非デキストリノイド ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius rufus 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 担子胞子が大型 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が帯黄褐色~褐色ではなく褐色~帯赤褐色 本種より柄肉が濃色 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり担子胞子の装飾が微細~中程度の疣状ではなく中程度~顕著な疣状 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius subrufus 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 担子胞子が大型 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が帯黄褐色~褐色ではなく褐色~帯赤褐色 本種ほど肉が帯黄色でない 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり担子胞子の装飾が微細~中程度の疣状ではなく中程度~顕著な疣状 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Argentina, Rio Negro, Nahuel Huapi National Park, road to Tronador, after Pampa Linda, at the base of the hill (新種) Cortinarius patagoniensis San-Fabian, Niskanen & Liimat. 語源…パタゴニア産の 【よく似た種との区別】 Cortinarius rufosimilis 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 担子胞子のサイズが類似している 担子胞子の形状が類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が円錐形ではなく凸形 本種と異なり傘が帯黄褐色~褐色ではなく帯赤褐色 本種と異なり担子胞子の装飾が微細ではなく中程度 本種と異なり担子胞子がほぼ非デキストリノイドなのではなく中程度にデキストリノイド ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Argentina, Rio Negro, Nahuel Huapi National Park, road to Tronador, just before the mountain base (新種) Cortinarius rufoides San-Fabian, Niskanen & Liimat. 語源…Cortinarius rufus類似の 【よく似た種との区別】 Cortinarius austroamericanus 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 担子胞子のサイズが類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子のQ値平均が小さい 本種と異なり担子胞子の装飾が微細ではなく粗い疣状 本種と異なり担子胞子がほぼ非デキストリノイドという特徴を欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius morenense 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子の装飾が僅かに顕著 本種より担子胞子のQ値平均が小さい 本種と異なり担子胞子がほぼ非デキストリノイドではなくデキストリノイド Cortinarius rufosimilis 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 肉眼的形態がかなり類似している(混同のおそれがある) 子実体の色が類似している 子実体の形状が類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より傘が帯赤褐色 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より担子胞子のQ値が典型的にはやや小さい 本種と異なり担子胞子の装飾が中程度の疣状 本種と異なり担子胞子がほぼ非デキストリノイドではなく中程度にデキストリノイド ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius rufus 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 肉眼的形態がかなり類似している 担子胞子が大型 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より傘が淡色の帯黄色ではなく帯赤褐色 本種より柄肉が淡色の帯黄色でない 本種より担子胞子の装飾が微細ではなく中程度の疣状 本種と異なり担子胞子がほぼ非デキストリノイドではなく中程度にデキストリノイド ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius subrufus 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 傘が帯赤褐色 担子胞子のサイズが類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より傘が帯赤褐色 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より担子胞子のQ値平均が小さい 本種より担子胞子の装飾が微細ではなく中程度の疣状 本種と異なり担子胞子がほぼ非デキストリノイドではなく中程度にデキストリノイド ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Argentina, Rio Negro, Huapi National Park, Arroyo Goye near Colonia Suiza (新種) Cortinarius rufosimilis San-Fabian, Niskanen & Liimat. 語源…Cortinarius rufus類似の(子実体の色から) 【よく似た種との区別】 Cortinarius patagoniensis 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 担子胞子のサイズが類似している 担子胞子の形状が類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が凸形ではなく円錐形 本種と異なり傘が帯赤褐色ではなく帯黄褐色~褐色 本種と異なり担子胞子の装飾が中程度ではなく微細 本種と異なり担子胞子が中程度にデキストリノイドなのではなくほぼ非デキストリノイド ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius rufoides 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 肉眼的形態がかなり類似している(混同のおそれがある) 子実体の色が類似している 子実体の形状が類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種ほど傘が帯赤褐色でない 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より担子胞子のQ値が典型的にはやや大きい 本種と異なり担子胞子の装飾が中程度の疣状でない 本種と異なり担子胞子が中程度にデキストリノイドではなくほぼ非デキストリノイド ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius rufus 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 肉眼的形態が類似している(混同のおそれがある) 子実体の色が類似している 子実体の形状が類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より担子胞子のQ値平均が典型的にはやや大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius subrufus 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 肉眼的形態が類似している(混同のおそれがある) 子実体の色が類似している 子実体の形状が類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より担子胞子のQ値平均が典型的にはやや大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Cortinarius rufus M.M. Moser 【よく似た種との区別】 Cortinarius subrufus 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 形態的に類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子のサイズがやや小さい 本種より担子胞子のQ値平均が小さい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius austroamericanus 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 担子胞子が大型 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子のQ値平均が小さい 本種と異なり担子胞子の装飾が中程度ではなく粗い疣状 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius morenense 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 担子胞子が大型 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が褐色~帯赤褐色ではなく帯黄褐色~褐色 本種より柄肉が淡色 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なり担子胞子の装飾が中程度~顕著な疣状ではなく微細~中程度の疣状 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius rufoides 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 肉眼的形態がかなり類似している 担子胞子が大型 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より傘が帯赤褐色ではなく淡色の帯黄色 本種より柄肉が淡色の帯黄色 本種より担子胞子の装飾が中程度の疣状ではなく微細 本種と異なり担子胞子が中程度にデキストリノイドではなくほぼ非デキストリノイド ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius rufosimilis 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 肉眼的形態が類似している(混同のおそれがある) 子実体の色が類似している 子実体の形状が類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より担子胞子のQ値平均が典型的にはやや小さい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Argentina, Rio Negro, Nahuel Huapi National Park, road to Tronador, after Pampa Linda, at the base of the hill (新種) Cortinarius subrufus San-Fabian, Niskanen & Liimat. 語源…Cortinarius rufus類似の 【よく似た種との区別】 Cortinarius rufus 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 形態的に類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子のサイズがやや大きい 本種より担子胞子のQ値平均が大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius austroamericanus 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 担子胞子のサイズが類似している 担子胞子がデキストリノイド ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が鮮やかな帯赤褐色~暗い帯赤褐色ではなく褐色 本種と異なり担子胞子の装飾が中程度ではなく顕著な疣状 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius morenense 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 担子胞子が大型 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が褐色~帯赤褐色ではなく帯黄褐色~褐色 本種より肉が帯黄色 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なり担子胞子の装飾が中程度~顕著な疣状ではなく微細~中程度の疣状 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius rufoides 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 傘が帯赤褐色 担子胞子のサイズが類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種ほど傘が帯赤褐色でない 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より担子胞子のQ値平均が大きい 本種より担子胞子の装飾が中程度の疣状ではなく微細 本種と異なり担子胞子が中程度にデキストリノイドではなくほぼ非デキストリノイド ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius rufosimilis 同じAustroamericani節に含まれる パタゴニアに分布する ナンキョクブナ林に生息する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 傘が帯赤褐色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より担子胞子のQ値平均が小さい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される