2024年10月9日 (仮訳)Lentaria属の新種:再記載およびL. surculusとL. byssisedaの交配系 Petersen, RH. 2000. New Species of Lentaria (Fungi: Aphyllophorales): Redescription and Mating Systems of L. surculus and L. byssiseda. Revista de Biología Tropical. Available at: https://www.scielo.sa.cr/scielo.php?script=sci_arttext&pid=S0034-77442000000200027 [Accessed October 9, 2024] 【R3-12142】2024/10/9投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ニュージーランド、コスタリカ、アルゼンチンからLentaria属の計4新種を記載した。 また、Clavaria compressaに対して新学名のL. javanicaを提唱した。 L. surculusとL. byssisedaの交配システムを解析したところ、いずれも四極性であり、互いに交配不能であった。 New Zealand, North Island, Urewera National Park, Aniwaniwa Falls Track (新種) Lentaria boletosporoides R.H. Petersen 語源…イグチ型の胞子の(担子胞子の形態から) 【よく似た種との区別】 Lentaria surculus ニュージーランドに分布する 本種ほど子実体が直立せず傾伏する 本種と異なり子実体が2回を超えて分枝することが稀であり、子実体の全部位がストラップ形なのではなく通常3回またはそれ以上分枝し、全部位が典型的には円筒形である 本種ほど子実体が頑丈ではなく繊細である 本種と異なり担子胞子がイグチ型ではなく直線状またはそれに近い 本種と異なり上部枝の実質菌糸に位相差顕微鏡下で顕著な帯状または乳頭状装飾を有するのではなく平滑である Costa Rica, Prov. Puntarenas, Canton Coto Brus, Hacienda La Amistad (新種) Lentaria caribbeana R.H. Petersen 語源…カリブの 【よく似た種との区別】 Lentaria byssiseda 子実体が大型である 本種と異なり主に葉のリターに生じるのではなくほとんどの場合材の残渣上、通常小枝に生じる 本種より担子胞子のサイズがかなり大きい Lentaria surculus 子実体が大型である 本種と異なり主に葉のリターに生じるのではなくほとんどの場合材の残渣上、通常小枝に生じる 本種より担子胞子のサイズがかなり大きい Lentaria patouillardii 米国に分布する 担子胞子のサイズが類似している 本種と異なりコスタリカ、米国本土、プエルトリコではなくイタリア、米国、カナダなどの温帯域に分布する 本種と異なり主に葉のリターに生じるのではなくほとんどの場合材の残渣上、通常小枝に生じる 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり子実体が常に帯灰ベージュ色である Clavaria micheneri 子実体のサイズが類似している 担子胞子のサイズが類似している 本種と異なり担子胞子が短楕円形~短円筒形 New Zealand, North Island, Auekland, Mill Bay (新種) Lentaria glaucosiccescens R.H. Petersen 語源…灰青色に乾燥する(子実体の色から) Argentina, Prov. Neuquen, Parque Nacional de Lanín, Pto. Hua Hum (新種) Lentaria rionegrensis R.H. Petersen 語源…リオネグロ産の 【よく似た種との区別】 Lentaria byssiseda 担子胞子が大型 本種と異なり子実体がしばしば遠位でより頑丈なのではなく、柄と枝が円筒形で頂部が錐形である 本種と異なり子実体基部の菌糸マットが不明瞭または本種程度に広がる 本種と異なり担子胞子が常にS字状という特徴を欠く Lentaria surculus 担子胞子が大型 本種と異なり子実体がしばしば遠位でより頑丈なのではなく、柄と枝が円筒形で頂部が錐形である 本種と異なり子実体基部の菌糸マットが不明瞭または本種程度に広がる 本種と異なり担子胞子が常にS字状という特徴を欠く (新学名) Lentaria javanica R.H. Petersen 旧名:Clavaria compressa Berkeley 語源…ジャワの (その他掲載種) Lentaria surculus (Berkeley) Corner 【よく似た種との区別】 Lentaria byssiseda 子実体の柄と枝が円筒形で頂部が錐形 子実体基部に菌糸マットを有する 担子胞子がS字状になる傾向がある 本種と異なり熱帯および南半球ではなく北半球温帯に分布する 本種と異なり地面に近い小さな枯枝ではなく主に立木に生じる 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と交配試験により遺伝的に異なる分類群であることが示されている Lentaria rionegrensis 担子胞子が大型 本種と異なり子実体の柄と枝が円筒形で頂部が錐形であるのではなくしばしば遠位でより頑丈 本種と異なり子実体基部の菌糸マットが不明瞭または本種程度に広がるという特徴を欠く 本種と異なり担子胞子が常にS字状である Lentaria caribbeana 子実体が大型である 本種と異なりほとんどの場合材の残渣上、通常小枝に生じるのではなく主に葉のリターに生じる 本種より担子胞子のサイズがかなり小さい Lentaria boletosporoides ニュージーランドに分布する 本種ほど子実体が傾伏せず直立する 本種と異なり子実体が通常3回またはそれ以上分枝し、全部位が典型的には円筒形であるのではなく2回を超えて分枝することが稀であり、子実体の全部位がストラップ形 本種ほど子実体が繊細ではなく頑丈である 本種と異なり担子胞子が直線状またはそれに近いのではなくイグチ型 本種と異なり上部枝の実質菌糸が位相差顕微鏡下で平滑ではなく顕著な帯状または乳頭状装飾を有する (その他掲載種) Lentaria byssiseda Corner 【よく似た種との区別】 Lentaria surculus 子実体の柄と枝が円筒形で頂部が錐形 子実体基部に菌糸マットを有する 担子胞子がS字状になる傾向がある 本種と異なり北半球温帯ではなく熱帯および南半球に分布する 本種と異なり主に立木ではなく地面に近い小さな枯枝に生じる 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と交配試験により遺伝的に異なる分類群であることが示されている Lentaria rionegrensis 担子胞子が大型 本種と異なり子実体の柄と枝が円筒形で頂部が錐形であるのではなくしばしば遠位でより頑丈 本種と異なり子実体基部の菌糸マットが不明瞭または本種程度に広がるという特徴を欠く 本種と異なり担子胞子が常にS字状である Lentaria caribbeana 子実体が大型である 本種と異なりほとんどの場合材の残渣上、通常小枝に生じるのではなく主に葉のリターに生じる 本種より担子胞子のサイズがかなり小さい