2015年4月21日 (仮訳)ボリビア産地衣生菌の新種 Flakus, A. & Kukwa, M., 2012. New species of lichenicolous fungi from Bolivia. The Lichenologist. Available at: http://journals.cambridge.org/abstract_S0024282912000059 [Accessed April 20, 2015]. 【R3-01754】2015/04/21投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ボリビアからCapronia etayoiなど4種の地衣生菌を新種記載した。 4種はそれぞれDictyonema minus、チャシブゴケ属の一種、Trypethelium ochroleucum、サルオガセ属の一種を宿主としていた。 そのうちPhaeosporobolus trypetheliiの宿主、T. ochroleucumはボリビア新産種として報告された。 Bolivia, Dept. La Paz, Prov. Bautista Saavedra, ANMIN Apolobamba, near Taypi Cañuma village (新種) Capronia etayoi Flakus & Kukwa 語源…スペインの地衣学者、Javier Etayo博士に献名 【よく似た種との区別】 Capronia leptogii 子嚢胞子に1隔壁を有する 本種と異なりDictyonema minusではなくアオキノリ属地衣を宿主とする 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が無色で成熟すると淡灰色になるのではなく常に灰色 Capronia baeomycetis 子嚢胞子に1隔壁を有する 本種と異なりDictyonema minusではなくヒロハセンニンゴケ属地衣を宿主とする 本種より子嚢胞子のサイズがかなり小さい Capronia peltigerae 子嚢胞子が無色 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が常に1ではなく1-3 Capronia santessoniana ケットゴケ属地衣を宿主とする 本種と異なりボリビアではなくペルーに分布する 本種より子嚢胞子がずっと長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が無色で成熟すると淡灰色になるのではなく灰色 本種と異なり子嚢胞子が紡錘形 Bolivia, Dept. Santa Cruz, Prov. Cordillera, Charrata village near campamento de guardaparques, PN y ANMI Kaa-Iya del Gran Chaco (新種) Lichenosticta jurgae Kukwa & Flakus 語源…リトアニアの地衣学者、Jurga Motiejunaite博士に献名 【よく似た種との区別】 Lichenosticta alcicornaria 本種と異なりチャシブゴケ属ではなくハナゴケ属地衣を宿主とする 本種より分生子のサイズが大きい Lichenosticta dombrovskae 本種と異なりチャシブゴケ属ではなくキゴケ属地衣を宿主とする 本種より分生子のサイズが大きい 本種より分生子が厚壁 Bolivia, Dept. Beni, Prov. Ballivian, near Reyes village (新種) Phaeosporobolus trypethelii Flakus & Kukwa 語源…チクビゴケ属の 【よく似た種との区別】 Phaeosporobolus alpinus 本種と異なりTrypethelium ochroleucumではなくニクイボゴケ属、トリハダゴケ属など多様な地衣を宿主とする 本種より子座のサイズが小さい 本種より子座が規則的な形状をしている 本種と異なり分生子が規則的な球形ではなく不規則な類球形 本種と異なり分生子の細胞数が12-20(-25)ではなく10-15(-20) 本種と異なり分生子の装飾が小疣状ではなく小刺状 Phaeosporobolus usneae 本種と異なり子座が褐色の薄皮状の層に囲まれる 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が規則的な球形ではなく楕円形 Phaeosporobolus minutus 本種と異なりボリビアではなくチリに分布する 本種と異なりTrypethelium ochroleucumではなくアナツブゴケ属およびトリハダゴケ属地衣を宿主とする 本種より分生子果のサイズが小さい 本種と異なり分生子が非常に小型 本種と異なり分生子の細胞数が12-20(-25)ではなく(3–)4–5(–8) Phaeosporobolus fellhanerae 本種と異なりボリビアではなく米国に分布する 本種と異なりTrypethelium ochroleucumではなくコバシラゴケ属のFellhanera granulosaを宿主とする 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子が規則的な球形ではなく楕円形 本種と異なり分生子が小疣状ではなく平滑 Bolivia, Dept. Cochabamba, Prov. Chapare, near Incachaca village (新種) Spirographa usneae Flakus, Kukwa & Etayo 語源…サルオガセ属の 【よく似た種との区別】 Spirographa fusisporella 本種と異なりサルオガセ属ではなくそれ以外の痂状地衣や葉状地衣を宿主とする 本種より子実層の幅が狭い 本種より子嚢のサイズが小さい 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が顕著な螺旋状 Pleoscutula arsenii 本種と異なりサルオガセ属ではなくゲジゲジゴケ属地衣を宿主とする 本種より子実層の幅が狭い 本種より子嚢胞子が短い 本種より子嚢胞子の幅が広い Pleoscutula hypotrachynae 本種と異なりサルオガセ属ではなくゴンゲンゴケ属地衣を宿主とする 本種より子実層の幅が僅かに狭い 本種より子嚢胞子のサイズが小さい (ボリビア新産種) Trypethelium ochroleucum (Eschw.) Nyl.