2018年6月9日 (仮訳)ヤスデを宿主とするTroglomyces属およびDiplopodomyces属新種 Santamaría, S., Enghoff, H. & Reboleira, ASPS. 2018. New species of Troglomyces and Diplopodomyces (Laboulbeniales, Ascomycota) from millipedes (Diplopoda). European Journal of Taxonomy. Available at: http://sciencepress.mnhn.fr/en/periodiques/european-journal-taxonomy/2018/429 [Accessed June 8, 2018]. 【R3-05200】2018/6/9投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Diplopodomyces属においてD. coronatus、D. liguliphorus、およびD. ramosusの3新種を記載した。 また、Troglomyces属においてT. dioicus、T. tetralabiatusを、およびT. dioicusの3新種を記載した。 両属の1種ずつについて新宿主を報告したほか、両属の既知種全種を含む検索表を掲載した。 Bulgaria, Western Stara Planina, Mt. Bell mel. Distr. Montana, Cave Parasinskata (新種) Diplopodomyces coronatus Santam., Enghoff & Reboleira 語源…冠の(子嚢殻頂部の4つの細胞の配置から) 【よく似た種との区別】 Diplopodomyces lusitanipodis 同じヤスデ類を宿主とする 子嚢殻頂部に4つの唇を有する 造精器が単一 本種と異なりブルガリアではなくスペイン、ポルトガルなどに分布する 本種と異なりSerboiulus属ではなくLusitanipus属、Cyphocallipus属、Guadarramosoma属などのヤスデ類を宿主とする 本種と異なり子嚢殻頂部の唇が突出するのではなくほとんど識別できない 本種と異なり造精器が付属糸の1番目ではなく2番目の細胞から生じる 本種と異なり造精器に支持細胞を欠く 本種と異なり子嚢胞子頂部がほとんど識別できないのではなく容易に認識できる 本種と異なり子嚢胞子頂部が付属糸の4番目ではなく3番目の細胞に通常生じる Sri Lanka (新種) Diplopodomyces liguliphorus Santam., Enghoff & Reboleira 語源…舌を有する(子嚢殻頂部の突起から) Turkey, Mugla province, Toparlar (新種) Diplopodomyces ramosus Santam., Enghoff & Reboleira 語源…分枝する(一次付属糸の形状から) 【よく似た種との区別】 Diplopodomyces veneris 同じヤスデ類を宿主とする 雄の宿主の生殖肢周辺、雌の宿主の生殖孔周辺に生じる 本種と異なりPachyiulus属ではなくLusitanipus属のヤスデなどを宿主とする 本種と異なり子実体に宿主の性に伴って2型を有する 本種と異なり一次付属糸が4番目の細胞より上で盛んに分枝するのではなく分枝しないか遠位で数回不明瞭に分枝するのみである Myanmar, Mandalay Division, 7 km NW Mogok, above road Mogok-Bemardmyo, S. Panlin village, west slope of Mt. Taung Mae (新種) Troglomyces dioicus Santam., Enghoff & Reboleira 語源…雌雄異体の Georgia, Abhkazia, Western Caucasus, Krubera-Voronya Cave (新種) Troglomyces tetralabiatus Santam., Enghoff & Reboleira 語源…4つの唇の 【よく似た種との区別】 Troglomyces bilabiatus 同じヤスデ類を宿主とする 本種と異なりアブハジア共和国、ロシアではなくマデイラ諸島、カナリア諸島などに分布する 本種と異なりCaucaseuma属ではなくAcipes属のヤスデなどを宿主とする 本種ほど子実体の形状が細長くない 本種と異なり子嚢殻頂部に突出する細胞の数が4ではなく2 本種と異なり付属糸が分枝するという特徴を欠く (その他掲載種) Diplopodomyces lusitanipodis Santam., Enghoff & Reboleira ※Guadarramasoma ramosaeを本種の新宿主として報告した。 【よく似た種との区別】 Diplopodomyces coronatus 同じヤスデ類を宿主とする 子嚢殻頂部に4つの唇を有する 造精器が単一 本種と異なりスペイン、ポルトガルなどではなくブルガリアに分布する 本種と異なりLusitanipus属、Cyphocallipus属、Guadarramosoma属などではなくSerboiulus属のヤスデ類を宿主とする 本種と異なり子嚢殻頂部の唇がほとんど識別できないのではなく突出する 本種と異なり造精器が付属糸の2番目ではなく1番目の細胞から生じる 本種と異なり造精器に支持細胞を有する 本種と異なり子嚢胞子頂部が容易に認識できるのではなくほとんど識別できない 本種と異なり子嚢胞子頂部が付属糸の通常3番目ではなく4番目の細胞に生じる (ロシア、スペイン、ポルトガル、セルビア新産種) Troglomyces manfredii S. Colla ※Cylindroiulus truncorum、Amblyiulus kovalii 、Serboiulus kresnik、およびProteroiulus hispanusを本種の新宿主として報告した。 【よく似た種との区別】 Troglomyces rossii 同じヒメヤスデ科のヤスデ類を宿主とする 造精器が単一 本種と異なりCylindroiulus属などではなくOphyiulus属などのヤスデ類を宿主とする 本種と異なり付属糸が分枝しないのではなく二叉分岐する