2021年1月21日 (仮訳)ウクライナ産Scoliciosporum属地衣について Dymytrova, LV. 2011. Notes of the genus Scoliciosporum (Lecanorales, Ascomycota) in Ukraine. Polish Botanical Journal. Available at: http://bomax.botany.pl/cgi-bin/pubs/data/article_pdf?id=2661 [Accessed January 21, 2021] 【R3-08071】2021/1/21投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ウクライナ産Scoliciosporum属地衣を調査し、標本および文献から7種を認めた。 そのうちS. curvatumをウクライナ新産種として報告した。 各種の記載文、標本情報や生態、分布などの知見、形質比較表および検索表を掲載した。 (その他掲載種) Scoliciosporum chlorococcum (Graewe ex Stenh.) Vezda ニセマキミゴケ 【よく似た種との区別】 Scoliciosporum sarothamni 同所的に分布する(ウクライナ) 同時に発生することがある 形態的に類似している(不稔の場合に混同のおそれがある) 子嚢が8胞子性 本種と異なり粉芽を有する 本種と異なりC+赤色である 本種と異なり子嚢胞子が直線状または僅かに屈曲するのではなく螺旋状にねじれる 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含む Scoliciosporum gallurae ウクライナに分布する 子嚢が8胞子性 本種と異なり粉芽を有する 本種と異なりC陽性 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を有する (ウクライナ新産種) Scoliciosporum curvatum Sérus. (その他掲載種) Scoliciosporum gallurae Vězda & Poelt 【よく似た種との区別】 Scoliciosporum sarothamni ウクライナに分布する 粉芽がC+赤色 子嚢が8胞子性 本種と異なり典型的な粉芽塊を有する 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が紡錘形で直線状~僅かに屈曲するのではなくほとんどの場合螺旋状にねじれる 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1-3ではなく最大7 Scoliciosporum chlorococcum(ニセマキミゴケ) ウクライナに分布する 子嚢が8胞子性 本種と異なり粉芽を欠く 本種と異なりC陰性 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を欠く (その他掲載種) Scoliciosporum perpusillum J. Lahm ex Körb. 【よく似た種との区別】 Scoliciosporum umbrinum(マキミゴケ) ウクライナに分布する 形態的に類似している(同種とする意見がある) 地衣体がC陰性 粉芽を欠く 子嚢が8胞子性 子嚢胞子が針状で屈曲する 本種と異なり樹皮ではなく主に岩上に生じる 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり子器が褐色~暗褐色ではなく黒色 本種と異なり子嚢胞子が屈曲するか僅かに螺旋状にねじれるのではなく螺旋状にねじれる Scoliciosporum corticola 本種と異なり子器が黒色ではなく帯褐色、赤褐色~褐色 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が僅かにねじれるのではなく強くねじれる (その他掲載種) Scoliciosporum pruinosum (P. James) Vězda (その他掲載種) Scoliciosporum sarothamni (Vain.) Vezda 【よく似た種との区別】 Scoliciosporum chlorococcum(ニセマキミゴケ) 同所的に分布する(ウクライナ) 同時に発生することがある 形態的に類似している(不稔の場合に混同のおそれがある) 子嚢が8胞子性 本種と異なり粉芽を欠く 本種と異なりC+赤色でない 本種と異なり子嚢胞子が螺旋状にねじれるのではなく直線状または僅かに屈曲する 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を欠く Scoliciosporum gallurae ウクライナに分布する 粉芽がC+赤色 子嚢が8胞子性 本種と異なり典型的な粉芽塊を欠く 本種より子嚢胞子が短い 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子がほとんどの場合螺旋状にねじれるのではなく紡錘形で直線状~僅かに屈曲する 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が最大7ではなく1-3 Scoliciosporum umbrinum(マキミゴケ) ウクライナに分布する 子嚢が8胞子性 本種と異なり粉芽を欠く 本種と異なりC陰性 (その他掲載種) Scoliciosporum umbrinum (Ach.) Arnold マキミゴケ 【よく似た種との区別】 Scoliciosporum sarothamni ウクライナに分布する 子嚢が8胞子性 本種と異なり粉芽を有する 本種と異なりC陽性 Scoliciosporum perpusillum ウクライナに分布する 形態的に類似している(同種とする意見がある) 地衣体がC陰性 粉芽を欠く 子嚢が8胞子性 子嚢胞子が針状で屈曲するという特徴を欠く 本種と異なり主に岩上ではなく樹皮に生じる 本種より子器のサイズが小さい 本種と異なり子器が黒色ではなく褐色~暗褐色 本種と異なり子嚢胞子が螺旋状にねじれるのではなく屈曲するか僅かに螺旋状にねじれる