2022年6月5日 (仮訳)日本産Inocybe属 (4):北海道、本州、および九州産のメチュロイドを有する種 Kobayashi, T. 2009. Notes on the genus Inocybe of Japan: IV. Species having metuloids collected from Hokkaido, Honshu, and Kyushu. Mycoscience. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s10267-008-0472-y [Accessed June 5, 2022] 【R3-09573】2022/6/5投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 日本からInocybe luteola、I. napiformis、およびI. pyriformisの3新種を記載した。 これらの新種はそれぞれ平滑な担子胞子と厚壁の柄シスチジア、塊茎状の柄基部、結節状の担子胞子と柄の全長にわたる柄シスチジアなどで特徴づけられた。 また、日本新産種としてI. furfureaおよびI. grammataを報告した。 千葉県千葉市若葉区多部田町千葉市平和公園 (新種) Inocybe luteola Takah. Kobayashi キアシトマヤタケ 語源…黄色の(柄の色から) 【よく似た種との区別】 Inocybe neomicrospora 本種と異なり柄基部が塊茎状 本種より担子胞子の幅が狭い 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種より側シスチジアが厚壁 Inocybe furfurea var. rufotacta 本種と異なり傘表面に鱗片が屈曲する 本種と異なり柄が赤褐色 本種より担子胞子のサイズが大きい Inocybe lutea(キイロアセタケ) 柄が黄色 本種と異なり傘表面に放射状繊維紋をあらわす 本種と異なり担子胞子表面が結節状 千葉県千葉市若葉区多部田町千葉市平和公園 (新種) Inocybe napiformis Takah. Kobayashi キュウコントマヤタケ 語源…蕪形の(柄基部の形状から) 【よく似た種との区別】 Inocybe umbrina(アセタケモドキ) 日本に分布する 本種と異なりヨーロッパにおける分布が知られている 本種と異なり柄頂部が微かに赤色を帯びる 本種ほど担子胞子が凸円形でない 本種と異なり縁シスチジアで幅狭く屈曲状のものを欠く 本種と異なり傘表皮の”subtending layer”が帯黄褐色 Inocybe epidendron 本種と異なり日本ではなくガイアナなどに分布する 本種と異なり柄が上下同大 本種と異なり傘表皮が毛状被 Inocybe napipes(コブミノアセタケ) 柄基部が塊茎状 本種と異なり担子胞子の結節が顕著である 本種と異なりメチュロイドに頸部を欠く 千葉県千葉市若葉区多部田町千葉市平和公園 (新種) Inocybe pyriformis Takah. Kobayashi & S. Kurogi カブラアセタケモドキ 語源…洋梨形の(シスチジアの形状から) 【よく似た種との区別】 Inocybe olivaceonigra アジアに分布する 柄がほぼ上下同大 担子胞子が結節状 本種と異なり日本ではなくパプアニューギニアなどに分布する 本種と異なり子実体の形状がかなり細長い 本種と異なり担子胞子頂部に円錐形のノブを有する 本種と異なりメチュロイドが類紡錘状 本種と異なり傘表皮の最上層がほぼ無色の不規則な綿毛状の菌糸からなる Inocybe asterospora(カブラアセタケ) 本種と異なり柄基部が縁取りのある塊茎状 本種と異なり担子胞子が星状 (日本新産種) Inocybe furfurea Kühner セイチササクレトマヤタケ (日本新産種) Inocybe grammata Quélet センジョウトマヤタケ 【よく似た種との区別】 Inocybe fastuosa(オオアセタケ) 本種と異なり傘が藁色 本種より担子胞子が凸円形である 本種と異なり柄の最基部に縁取りを欠く 本種と異なり柄シスチジアを柄の最基部に欠く