2016年12月27日 (仮訳)サルオガセ属地衣について (4) Clerc, P., 2016. Notes on the genus Notes on the genus Usnea (lichenized Ascomycota, Parmeliaceae) IV. Herzogia. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.13158/heia.29.2.2016.403 [Accessed December 27, 2016]. 【R3-03604】2016/12/27投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ サルオガセ属地衣の数種について、タイプ標本を含む検討を行った。 ヨーロッパ新産種としてUsnea entoviolata、イギリス新産種としてU. barbataを、その他北米新産種として3種を報告した。 U. perplexansのシノニムとされたU. lapponicaについて%C/M/Aを計測し、前者の種内変異の範疇に収まることを確かめた。 (イギリス新産種) Usnea barbata (L.) Weber ex F.H. Wigg. 【よく似た種との区別】 Usnea dasopoga イギリスに分布する 形態的に類似している(区別が時に困難) 地衣体が懸垂する 粉芽を有する 本種と異なり地衣体が不規則に分枝するのではなく先細りになるか僅かに不規則に分枝する 本種と異なり地衣体に僅かに~強く膨大した箇所を有するという特徴を欠く 本種より皮層が厚い 本種より髄層が薄い 本種と異なり髄層が”lax”~”dense”ではなく”dense”~”compact” (ヨーロッパ、フランス新産種) Usnea entoviolata Motyka 【よく似た種との区別】 Usnea ceratina(バライロヒゲゴケ) 肉眼的形質が類似している 顕微鏡的形質が類似している 地衣成分が類似している 本種と粉芽の発達様式が異なる 本種と粉芽の形態が異なる (北米、米国新産種) Usnea perhispidella J. Steiner 【よく似た種との区別】 Usnea aciculifera(トゲサルオガセ) アジアに分布する 地衣成分が同一 本種と異なり北米、南米、アフリカにおける分布が知られていない 本種と異なり粉芽がいくぶん凝集したパッチ状の塊をなして不均一に分布する 本種と異なり”isidiomorph”が短いままで”isidiofibrils”に発達することが稀 Usnea hondoensis 粉芽塊が無数に生じる 粉芽塊が均一に枝を覆う 本種と異なり枝が輪状の亀裂によって顕著に分割される 本種と異なり”isidiofibrils”を欠く 本種と異なり地衣成分としてサラジン酸、(±)ノルスチクチン酸、および(±)バルバチン酸を含む (その他掲載種) Usnea perplexans Stirt. (北米、米国新産種) Usnea poliothrix Kremp. ※論文中では”Usnea poliotrix“と表記されている。 (北米、米国新産種) Usnea subdasaea Truong & P. Clerc