2021年2月22日 (仮訳)Trochila属について:新種および新組み合わせ Gómez-Zapata, PA. et al., 2021. Notes on Trochila (Ascomycota, Leotiomycetes), with new species and combinations. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/62046/ [Accessed February 22, 2021] 【R3-08167】2021/2/21投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国マサチューセッツ州においてオオトウワタの茎に発生した菌を検討し、Trochila bostonensisとして新種記載した。 また、トリニダードにおいてさび菌Cerotelium ficiに発生していた菌をT. urediniophilaとして新種記載し、本種はカリブ海地域初の本属菌となった。 新組み合わせT. colensoiおよびT. xishuangbannaを提唱し、本属の宿主にキョウチクトウ科とキジカクシ科を追加した。 USA, Massachusetts, Boston Harbor Islands National Recreation Area, Plymouth County, Great Brewster Island (新種) Trochila bostonensis Quijada & Haelew 語源…ボストン産の 【よく似た種との区別】 Trochila craterium nrSSU+ITS+nrLSU+rpb1+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりトウワタ属ではなくイワヒゲ属、キヅタ属植物などを宿主とする 本種より子嚢が短い 本種より子嚢の幅が広い 本種と異なり子嚢頂部が非アミロイドでない 本種より子嚢胞子の幅が広い nrSSU+ITS+nrLSU+rpb1+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Trochila laurocerasi nrSSU+ITS+nrLSU+rpb1+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりトウワタ属ではなくLaurocerasus属、カナメモチ属、サクラ属植物などを宿主とする 本種より子嚢の幅が広い 本種と異なり子嚢頂部が非アミロイドでない 本種より子嚢胞子のサイズが大きい nrSSU+ITS+nrLSU+rpb1+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Trinidad and Tobago, Port of Spain, Trinidad, Maraval Valley (新種) Trochila urediniophila Gomez-Zap., Haelew. & Aime 語源…夏胞子堆を好む 【よく似た種との区別】 Trochila ilicina 本種と異なりさび菌ではなくモチノキ属植物などに生じる 本種より子嚢のサイズが小さい 本種と異なり子嚢頂部が非アミロイドでない 本種より子嚢胞子の幅が顕著に狭い 本種より側糸頂部の幅が狭い (新組み合わせ) Trochila colensoi (Berk.) Quijada 旧名:Pseudopeziza colensoi (Berk.) Massee (基礎異名はCenangium colensoi Berk.) (新組み合わせ) Trochila xishuangbanna (W.Y. Zhuang) Quijada 旧名:Calycellinopsis xishuangbanna W.Y. Zhuang