2014年8月24日 (仮訳)臨床検体由来のCurvularia属新種 Madrid, H. et al., 2014. Novel Curvularia species from clinical specimens. Persoonia. …. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/nhn/pimj/pre-prints/content-nbc_persoonia_0269 [Accessed August 24, 2014]. 【R3-01035】2014/08/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ da Cunha et al. (2013) は米国でヒト臨床検体から99菌株のCurvularia属菌を分離したが、27菌株が未同定であったため、本研究で詳細に検討した。 ITS+LSU+gpd+RPB2に基づく分子系統解析の結果、本属菌のクレード内部に特定の形態形質を共有する6クレードを認めた。 また、複数の新規系統の存在が明らかになり、形態学的、生理学的検討の結果を合わせて、C. americanaなど5新種を記載した。 USA, Minnesota (新種) Curvularia americana Da Cunha, Madrid, Gené & Cano 語源…アメリカの 【よく似た種との区別】 Curvularia lunata 米国に分布する ヒト臨床検体から分離される 分生子の形態が類似している 本種より分生子の幅が僅かに狭い ITS+LSU+gpd+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(americanaクレードではなくlunataクレードに含まれる) Curvularia prasadii 分生子の形態が類似している 本種と異なり分生子の全ての隔壁が暗色の帯で際立つ ITS+LSU+gpd+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(americanaクレードではなくlunataクレードに含まれる) Curvularia verruculosa ITS+LSU+gpd+RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じamericanaクレードに含まれる) 本種より分生子のサイズが僅かに大きい 本種と異なり分生子の中間部の細胞表面が顕著な疣状 ITS+LSU+gpd+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される USA, Montana (新種) Curvularia chlamydospora Madrid, Da Cunha, Gené & Guarro 語源…厚壁胞子の 【よく似た種との区別】 Curvularia brachyspora 形態的に一見類似している 分生子が4細胞からなる 分生子の隔壁が暗色の帯で際立つ ITS+LSU+gpd+RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じamericanaクレードに含まれる) 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり基部から数えて3番目の細胞がより大きいという特徴を欠き、他の細胞と同大に近い 本種と異なり基部から数えて3番目の細胞がより色づくという特徴を欠き、他の細胞と同色に近い 本種と異なり培養下での厚壁胞子形成が知られていない ITS+LSU+gpd+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Curvularia eragrostidis 形態的に一見類似している 分生子が4細胞からなる 分生子の隔壁が暗色の帯で際立つ 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり基部から数えて3番目の細胞がより大きいという特徴を欠き、他の細胞と同大に近い 本種と異なり基部から数えて3番目の細胞がより色づくという特徴を欠き、他の細胞と同色に近い 本種と異なり培養下での厚壁胞子形成が知られていない ITS+LSU+gpd+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(lunataクレードではなくeragrostidisクレードに含まれる) Curvularia intermedia 米国に分布する 形態的に一見類似している 分生子が4細胞からなる 分生子の隔壁が暗色の帯で際立つ 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり基部から数えて3番目の細胞がより大きいという特徴を欠き、他の細胞と同大に近い 本種と異なり基部から数えて3番目の細胞がより色づくという特徴を欠き、他の細胞と同色に近い 本種と異なり培養下での厚壁胞子形成が知られていない ITS+LSU+gpd+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(lunataクレードではなくeragrostidisクレードに含まれる) USA, Florida (新種) Curvularia hominis Da Cunha, Madrid, Gené & Cano 語源…ヒトの 【よく似た種との区別】 Curvularia muehlenbeckiae 米国に分布する ヒト臨床検体から分離される 分生子に小型だが顕著な疣状装飾を有する ITS+LSU+gpd+RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じhominisクレードに含まれる) 本種より分生子のサイズが僅かに小さい ITS+LSU+gpd+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Curvularia aeria 分生子が4細胞からなる 分生子の3番目の細胞が暗色で非対称に膨大する 本種と異なり分生子の中間部の細胞表面が疣状でない ITS+LSU+gpd+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(hominisクレードではなくlunataクレードに含まれる) Curvularia carica-papayae 分生子が4細胞からなる 分生子の3番目の細胞が暗色で非対称に膨大する 本種と異なり分生子の中間部の細胞表面が疣状でない ITS+LSU+gpd+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(hominisクレードではなくlunataクレードに含まれる) Curvularia lunata 米国に分布する ヒト臨床検体から分離される 分生子が4細胞からなる 分生子の3番目の細胞が暗色で非対称に膨大する 本種と異なり分生子の中間部の細胞表面が疣状でない ITS+LSU+gpd+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(hominisクレードではなくlunataクレードに含まれる) Curvularia prasadii 分生子が4細胞からなる 分生子の3番目の細胞が暗色で非対称に膨大する 本種と異なり分生子の中間部の細胞表面が疣状でない ITS+LSU+gpd+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(hominisクレードではなくlunataクレードに含まれる) India (新種) Curvularia muehlenbeckiae Madrid, Da Cunha, Gené, Guarro & Crous 語源…Muehlenbeckia属の 【よく似た種との区別】 Curvularia hominis 米国に分布する ヒト臨床検体から分離される 分生子に小型だが顕著な疣状装飾を有する ITS+LSU+gpd+RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じhominisクレードに含まれる) 本種より分生子のサイズが僅かに大きい ITS+LSU+gpd+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Curvularia tuberculata 分生子表面が疣状 本種より分生子のサイズが大きい ITS+LSU+gpd+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Curvularia verruculosa 分生子表面が疣状 本種より分生子のサイズが大きい ITS+LSU+gpd+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(hominisクレードではなくamericanaクレードに含まれる) Curvularia verruciformis 分生子表面が疣状 本種より分生子の疣状装飾が顕著 本種と異なり分生子が4細胞ではなくほとんどの場合5細胞からなる ITS+LSU+gpd+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される USA, California (新種) Curvularia pseudolunata Da Cunha, Madrid & Gené 語源…偽のC. lunata(形態的に類似しており、系統的に近縁であることから) 【よく似た種との区別】 Curvularia lunata 米国に分布する ヒト臨床検体から分離される ITS+LSU+gpd+RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じlunataクレードに含まれる) 本種より分生子のサイズが僅かに大きい ITS+LSU+gpd+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される