2017年1月13日 (仮訳)アフリカおよびマダガスカルに産する淡紫色~紫色を帯びた謎のアンズタケ属菌の観察 Buyck, B., Randrianjohany, É. & Eyssartier, G., 2012. Observations on some enigmatic Cantharellus (Cantharellales, Basidiomycota) with lilac-violaceous tints from Africa and Madagascar. Cryptogamie, Mycologie. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.7872/crym.v33.iss2.2012.167 [Accessed January 13, 2017]. 【R3-03656】2017/01/13投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ アフリカおよびマダガスカル産のごく稀な紫色を帯びるアンズタケ属菌数種について、タイプ標本を含めて再検討を行った。 マダガスカル産の標本を基に、以前Cantharellus cyanocanthusと同種と考えられていたが形態的に異なるC. subcyanoxanthusを新種記載した。 また、C. longisporusについてマダガスカル産の2新亜種を提唱した。 Madagascar, Central Highlands Plateau, 60 km south of Ranohira along the RN7 road to Tulear, near the TV antenna (新種) Cantharellus subcyanoxanthus Buyck, Randrianjohany & Eyssartier 語源…Cantharellus cyanoxanthus類似の 【よく似た種との区別】 Cantharellus cyanoxanthus 熱帯アフリカに分布する 形態的に類似している(以前同種と考えられていた) 本種より担子胞子のサイズがずっと大きい Cantharellus longisporus 熱帯アフリカに分布する 本種と異なりマダガスカルではなく中央アフリカなどに分布する 本種より担子胞子のサイズがずっと大きい Cantharellus goossensiae 熱帯アフリカに分布する 肉が新鮮時明瞭に桃色~淡紫色を帯びる 担子胞子のサイズが類似している 本種と異なりサバンナ林ではなく沼沢林に生息する 本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい 本種ほど担子胞子が顕著な狭楕円形~類円筒形でない Madagascar, Prov. of Toamasina, East Coast, 15 km south of Brickaville, on a private property near Ambila Lemaitso (新亜種) Cantharellus longisporus subsp. littoralis Buyck & Randrianjohany 語源…海浜の 【よく似た種との区別】 Cantharellus longisporus 熱帯アフリカに分布する 本亜種と異なりマダガスカルではなく中央アフリカなどに分布する 本亜種と異なりUapaca属樹下の深い砂質土壌に発生するという特徴を欠く 本亜種より子実体のサイズがずっと大きい 本亜種ほど傘が暗色でない 本亜種と襞の色が異なる 本亜種ほど柄が暗色でない Cantharellus longisporus subsp. isaloensis マダガスカルに分布する 傘の菌糸の末端が僅かに厚壁 本亜種と異なりUapaca属植物ではなくサバンナの固有樹木と関係を持つ 本亜種と異なり子実体が紫色を帯びない Madagascar, Central Highlands Plateau. Isalo national Park, 60 km south of Ranohira along the RN7 road to Tulear, near the TV antenna (新亜種) Cantharellus longisporus subsp. isaloensis Buyck & Eyssart. 語源…Isalo産の 【よく似た種との区別】 Cantharellus longisporus subsp. littoralis マダガスカルに分布する 傘の菌糸の末端が僅かに厚壁 本亜種と異なりサバンナの固有樹木ではなくUapaca属植物と関係を持つ 本亜種と異なり子実体が紫色を帯びる (その他掲載種) Cantharellus cyanoxanthus R. Heim ex Heinem. 【よく似た種との区別】 Cantharellus subcyanoxanthus 熱帯アフリカに分布する 形態的に類似している(以前同種と考えられていた) 本種より担子胞子のサイズがずっと小さい Cantharellus goossensiae 熱帯アフリカに分布する 担子胞子のサイズが類似している 本種と異なり肉が黄変するのではなく桃色を帯びる(ただしこの形質は両種が持つとも指摘されている) (その他掲載種) Cantharellus goossensiae (Beeli) Heinem. 【よく似た種との区別】 Cantharellus cyanoxanthus 熱帯アフリカに分布する 担子胞子のサイズが類似している 本種と異なり肉が桃色を帯びるのではなく黄変する(ただしこの形質は両種が持つとも指摘されている) Cantharellus subcyanoxanthus 熱帯アフリカに分布する 肉が新鮮時明瞭に桃色~淡紫色を帯びる 担子胞子のサイズが類似している 本種と異なり沼沢林ではなくサバンナ林に生息する 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい 本種より担子胞子が顕著な狭楕円形~類円筒形 (その他掲載種) Cantharellus longisporus Heinem. 【よく似た種との区別】 Cantharellus subcyanoxanthus 熱帯アフリカに分布する 本種と異なりマダガスカルではなく中央アフリカなどに分布する 本種より担子胞子のサイズがずっと小さい Cantharellus longisporus subsp. littoralis 熱帯アフリカに分布する 本種と異なり中央アフリカなどではなくマダガスカルに分布する 本種と異なりUapaca属樹下の深い砂質土壌に発生する 本種より子実体のサイズがずっと小さい 本種より傘が暗色 本種と襞の色が異なる 本種より柄が暗色