2021年12月20日 (仮訳)Oligoporus balsameus:ユーラシア産の稀産種、およびその類縁分類群について Spirin, WA., Zmitrovich, IV. & Wasser, SP. 2006. Oligoporus balsameus – rare Eurasian species plus notes on some related taxa. Mycotaxon. Avaialble at: https://www.mycotaxon.com/vol/abstracts/97/97-73.html [Accessed December 20, 2021] 【R3-09071】2021/12/20投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Oligoporus balsameusをO. cerifluusおよびO. floriformisと比較して分類学的検討を行ったほか、O. cerifluusをロシア新産種として報告した。 ロシア、ニジニ・ノヴゴロド州においてRhodofomes属菌の子実体に生じた菌を検討し、Spongiporus rhodophilusとして新種記載した。 また、Antrodia bondartsevaeとA. primaevaをPilatoporus属に移した。 Russia, Nizhny Novgorod Region, Kilemarsky Nat. Res. (新種) Spongiporus rhodophilus Spirin & Zmitrovich 語源…Rhodofomes属菌を好む 【よく似た種との区別】 Spongiporus undosus ロシアに分布する 本種と異なりRhodofomes roseusではなくトウヒ属、ヤマナラシ属、コナラ属樹木などに生じる 本種より担子胞子が顕著に長い 本種より担子胞子の幅が顕著に狭い 本種ほど子実層組織が密でない Spongiporus lowei 本種と異なりロシアではなくフィンランドなどに分布する 本種と異なりRhodofomes roseusではなくマツ属樹木などに生じる 本種と異なり子実体がほぼ背着生 本種と異なり子実体が脆い 本種より担子胞子が長い 本種と異なり担子胞子が短円筒形で成熟時僅かに屈曲するのではなく直線状 (新組み合わせ) Pilatoporus bondartsevae (Spirin) Spirin 旧名:Antrodia bondartsevae Spirin 【よく似た種との区別】 Pilatoporus ibericus 本種と異なり子実体が小型という特徴を欠く 本種と異なり子実体が半背着生でない 本種と異なり子実体が脆いという特徴を欠く 本種より担子胞子のサイズが大きい (新組み合わせ) Pilatoporus primaevus (Renvall & Niemelä) Spirin 旧名:Antrodia primaeva Renvall & Niemelä (その他掲載種) Oligoporus balsameus (Peck) Gilbertson & Ryvarden 【よく似た種との区別】 Oligoporus floriformis 本種より担子胞子が短い 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく狭楕円形 本種と異なりシスチジアを有するのではなく欠く 本種と異なり管孔実質菌糸が薄壁 本種と異なり管孔実質菌糸が通常崩壊する Oligoporus cerifluus 担子胞子のサイズの範囲が重なる 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく円筒形で僅かに屈曲し腹側が凹む 本種と異なりシスチジアを有するのではなく欠く 本種と異なり菌糸が厚壁 (ロシア新産種) Oligoporus cerifluus (Berkeley & M.A. Curtis) Gilbertson & Ryvarden 【よく似た種との区別】 Oligoporus cerifluus 担子胞子のサイズの範囲が重なる 本種と異なり担子胞子が円筒形で僅かに屈曲し腹側が凹むのではなく楕円形 本種と異なりシスチジアを欠くのではなく有する 本種と異なり菌糸が厚壁でない