2019年9月14日 (仮訳)セファロテコイドの殻壁を有するChaetomidium属の新種C. vicugnaeについて、およびそのケートミア科との類縁関係 Doveri, F. 2018. On a new species of Chaetomidium, C. vicugnae, with a cephalothecoid peridium and its relationships with Chaetomiaceae (Sordariales). Ascomycete.org. Available at: https://ascomycete.org/Portals/0/Archives/AscomyceteOrg%2010-02%2086-96.pdf [Accessed September 14, 2019] 【R3-06586】2019/9/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ チリのアタカマ砂漠においてビクーニャの糞に生じた菌を検討し、Chaetomidium vicugnaeとして新種記載した。 本種は子嚢胞子が狭楕円形~紡錘形で2つの発芽孔を有し、殻壁の毛がごく淡色であることなどで特徴づけられた。 ケートミア科の属レベルの検索表およびセファロテコイドの殻壁を有するChaetomidium/Corynascella属の検索表を掲載した。 Miscanti lake, atacama desert, san Pedro de atacama, Chile (新種) Chaetomidium vicugnae Doveri 語源…ビクーニャの 【よく似た種との区別】 Chaetomidium arxii 糞生菌である 殻壁がセファロテコイドである 本種と異なりビクーニャではなく齧歯類の糞やキンカメムシ科昆虫の一種などに発生する 本種と異なり子嚢胞子が狭楕円形~紡錘形ではなく広楕円形 本種と異なり毛が無色ではなく暗色 本種と異なり毛がしばしば波打つのではなく直線状 本種と異なり毛の表面に結晶を伴うのではなく平滑 Chaetomidium leptoderma 殻壁がセファロテコイドである 本種と異なり糞ではなく土壌などに生じる 本種と異なり子嚢殻表面が疎らな毛状 本種と異なり毛が無色ではなく暗色 本種と異なり殻壁細胞に瘤状の突起を有する Chaetomidium cephalothecoides 糞生菌である 殻壁がセファロテコイドである 本種と異なり北米、ヨーロッパなどにおける分布が知られている 本種と異なりビクーニャではなくマウスやヒツジの糞に発生する 本種より子嚢胞子のQ値が小さい 本種と異なり子嚢胞子が狭楕円形~紡錘形ではなく楕円形~広紡錘形 本種と異なり毛が無色ではなく暗色 本種と異なり毛が時に鉤状 本種と異なり毛の表面に結晶を伴うのではなくほぼ平滑 Chaetomidium megasporum 糞生菌である 殻壁がセファロテコイドである 本種と異なりビクーニャではなくウシの糞などに発生する 本種より子嚢胞子のQ値が小さい 本種と異なり子嚢胞子が狭楕円形~紡錘形ではなく楕円形~広紡錘形 本種と異なり毛が無色ではなく暗色 本種と異なり毛の末端に直角の枝分かれを有する 本種と異なり毛の表面に結晶を伴うのではなくほぼ平滑 Chaetomidium biapiculatum 本種と異なり子嚢胞子が狭楕円形~紡錘形ではなく広楕円形 本種と異なり子嚢胞子の発芽孔が両端とそれに加えて1-4個あるのではなく2個である 本種と異なり毛が波打つのではなく直線状 本種と異なり殻壁が多角菌糸組織からなる Chaetomidium hyalotrichum 子嚢胞子の発芽孔の数が2 毛が無色 本種と異なり子嚢胞子が狭楕円形~紡錘形ではなく広楕円形 本種と異なり殻壁が多角形の細胞からなる Corynascella arabica 糞生菌である 子嚢胞子の発芽孔の数が2 子嚢胞子の発芽孔が両端において偏心する 殻壁がセファロテコイドである 毛が無色である 本種と異なりチリではなくイラクなどに分布する 本種と異なりビクーニャではなくロバの糞などに発生する 本種より子嚢のサイズが小さい 本種と異なり子嚢が広棍棒形ではなく棍棒形 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が狭楕円形~紡錘形ではなく広楕円形 本種と異なり子嚢胞子が厚壁 本種より毛がずっと短い